起立性調節障害が思春期に多い理由

こんにちは。ひろ接骨院 高槻院です。

今回は起立性調節障害が思春期に多い理由を綴っていきます。思春期の子どもは自律神経が乱れやすく、学校など身の回りで何が起こっているのか。自宅ではどのように生活をすると症状が軽減していくのかをお伝えしています。

 

前回の記事はこちら。

・起立性調節障害の診断基準

・起立性調節障害は自律神経の乱れが原因と2つの解消法

思春期は自律神経が乱れやすい?

思春期は心身の発達に伴い、起立性調節障害が起こりやすくなります。

思春期の子どもは、ホルモンバランス、神経系、循環器系などの急激な変化によって、様々な症状を訴えます。このときに過剰なストレスが自律神経に影響を与えると起立性調節障害が発症しやすくなります。

 

思春期の子ども多いストレス要因とは…

・小学校から中学校への環境の変化についていけない

・部活動が合わなかった

・習い事が増えた

・塾の帰りが遅くなった

・肉体的な身体の変化

・中学生からスマホを持つようになった

 

思春期の子どもは小学校から中学校に変わり、大きく環境が変化します。それに伴い夜遅くまで塾で勉強したりと習い事も増え、リラックスする時間が少なくなります。テレビやパソコン、スマホを見ることで、交感神経が高まった状態が夜になっても続きます。成長途中の思春期のアンバランスな神経状態にこのような外的ストレスがかかると起立性調節障害が発症しやすくなります。

学校での心理的要因

学校ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

起立性調節障害が発症しても周りの人につらさが理解されにくいことがあります。

遅刻や登校しないことに心ない一言で心理的なストレス感じることもあります。

そのような一言は小学生や中学生にとって、流しようにも流せない心に傷がつく一言なのです。その一言は家に帰っても心の片隅に残っており、リラックスできる自分の部屋でもリラックスできる心の状態ではなくなっています。

 

思春期の子どもは心無い言葉や、ひそひそ話も敏感に反応します。

大人であれば多少のことは対応することができても、自律神経が乱れやすい思春期はすぐに心理的なストレスとしてダメージを受けや少なります。

 

遅れて教室に入ることが心の負担になり、クラスメイトや学校側に病気が理解されないと言葉にはしないが怠け者を見るかのような目で見られる。周囲に気を遣うような性格の子どもは敏感にそのような雰囲気や空気感に反応します。そのような反応が長く続くと学校での生活に疲れて果て、症状が悪化、又は発症に繋がります。

 

そのような雰囲気や出来事があっても、起立性調節障害で悩んでいる生徒のことをクラスメイトにどこまで話すかには守秘義務があり、親や生徒との話し合いが必要になります。

 

良くない方面ばかりお話をしましたが、逆に言えば、理解者が増えることがなによりも支えになるのです。クラスメイト、先生、学校、親も病気や症状を理解することで、起立性調節障害で悩んでいる方の症状の緩和に繋がります。

午前中はベッドよりも・・・

起立性調節障害が発症し、何度か休むうちに、家の中で横になっている時間が多くなり、自律神経の乱れが大きくなり、交感神経と副交感神経の働く時間帯にズレが生じてきます。

 

この時に注意してほしいことは、午前中できるだけ椅子に座るということです。

ベッドに寝転んでいると身体は休もうとして、交感神経が高まりにくくなります。

症状を少しでも早く解消していきたければ、午前中、椅子に腰かける時間を多くしましょう。椅子に腰かけている時間を作ることで、寝ている時よりも早く交感神経にきり変わります。

起立性調節障害にかかると重症化するにあたり、気分が悪くなる、立ちくらみ、めまい、頭痛などの症状が現れるので、そうなる前に子どもと意思疎通をして二人三脚で改善に励みましょう。

最後に

起立性調節障害の裏側には保護者には言いたくないいじめのことや、不祥事なども隠れていることがあります。子どもが話しやすい環境を作ることも大切になります。

 

今までは事あるごとに怒っていたけれど、表には出さないように内心でグッとこらえて、子どもの話を聞くと子どもも安心して相談事や愚痴を言えるようになります。気持ちが吐き出せようになると、心が癒え身体が楽になります。

 

施術や理解者との会話の中で心の緊張が解け、リラックスしてくると「なんであんなにかたくなになっていたのだろうか」と自分に過去が笑えるような心の余裕が出てきます。

 

そのようになってくると起立性調節障害の症状は軽くなってきます。

 

多くの方は自律神経のバランスが乱れており、自律神経調整整体を行うことで、状態が良くなっていきます。もしもご自身もしくはご家族、学校や職場の友人がこのような症状でお悩みであれば、是非ご相談ください。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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