頚椎症…名の通り、頸椎(首)に異常が起き
私生活に支障が出るほど厄介な症状の1つです。
この症状、実は首以外の部分のトラブルでも招くこともあるんです。
今回は頚椎症についてお話していきます。
- 頚椎症とは
- 頚椎症の症状
- 原因として考えられるもの
- 動きをよくするために
頚椎症とは
頸椎の椎間板や椎骨が変形し椎間孔や脊柱管が狭くなることで
脊髄症(脊髄の圧迫による)や神経根症状(神経の圧迫による)を引き起こす症状です。
首や肩、腕などに痛みやしびれを起こしたり
手足の筋力低下、歩行障害など生活に支障をおこす危険性があります。
頚椎症の症状
頚椎症には大きく分けて4つに分類できます。
➀変形性頸椎症
頚椎症の初期症状であり
慢性的な首・肩こり・頭痛や
めまいなどの自律神経失調症も引き起こします。
➁頚椎症性神経根症
➀変形性頚椎症の症状に加え、
筋緊張による腕の痛みや血管・神経を圧迫することによる
腕や手のしびれ(片方)がおきたりします。
➂頸椎症性筋萎縮症
神経が圧迫されることにより関連する筋肉が萎縮してしまい
腕が上がらなかったり、肘が曲がらない、手に力が入らず
握力が落ちるなどの症状がおきたりします。
④頚椎症性脊髄症
頚椎症の中でも最も重く
上肢だけでなく全身にもおきてしまう症状です。
両側の痛みやしびれ、歩行障害、膀胱や腸にも問題がおきてしまいます。
原因として考えられるもの
“骨棘”と呼ばれる骨が形成され、脊髄や神経を刺激することで起きます。
しかしこの骨棘は年齢を重ねるにつれ誰にでも形成されるものなんです。
首の関節に過剰な負担がかかり続けると
その負担を和らげるために骨が増殖し、骨棘がさらに新生されます。
その結果、頚椎症など神経症状を訴える人がでてくるのです。
首の関節に負担をかける要因は大きく分けて2つあります。
首への直接的な負荷
転倒や事故、ケガなど外部からの力(外力)によって
椎間板や椎骨に負荷がかかってしまう場合です。
首への間接的な負担
テーマであった首以外からの原因がこれにあたります。
間接的な負担とはどういうことなのか?
それは姿勢です!
姿勢が悪くなると首に負担がかかりやすくなります。
姿勢が悪くなる要因は様々あります。
横隔膜
横隔膜とは胸と腹の境目にあり、大動脈・大静脈・食道が通ります。
また呼吸において最も重要な筋肉であり
上下に動くことで空気の出入りをしているのです。
横隔膜の動きが悪いと…
➀呼吸が浅くなる
↓
➁酸素・血流量の低下(大動脈・大静脈が関係)
↓
➂内臓の栄養が不足し下垂(位置が下がる)
↓
④骨盤に負担がかかる
↓
⑤歪みが生じバランスを取るために姿勢が悪くなる
↓
⑥首へ負担がかかる
という流れで悪影響を及ぼします。
よって横隔膜の動きを良くすることで
頸椎への負担を減らすことができるのです。
動きをよくするために
横隔膜とは胸と腹の境目にあり、大動脈・大静脈・食道が通ります。
また呼吸において最も重要な筋肉であり
上下に動くことで空気の出入りをしているのです。
横隔膜の動きが悪いと…
➀呼吸が浅くなる
↓
➁酸素・血流量の低下(大動脈・大静脈が関係)
↓
➂内臓の栄養が不足し下垂(位置が下がる)
↓
④骨盤に負担がかかる
↓
⑤歪みが生じバランスを取るために姿勢が悪くなる
↓
⑥首へ負担がかかる
という流れで悪影響を及ぼします。
よって横隔膜の動きを良くすることで
頸椎への負担を減らすことができるのです。
横隔膜の上下運動をよくするケアの方法をご紹介します。
それは…“深呼吸”です!
深呼吸をすることにより普段の呼吸よりも
横隔膜の動きが良くなり血流の循環が促進されやすくなり
酸素などの栄養を行き渡らせることができるのです。
深呼吸をするにあたっての注意点
まっすぐな姿勢
深呼吸をする際に
大きく息を吸おうと背中を反らして行う方がいます。
しかしこの姿勢、肋骨まわりは伸びますが
肝心の横隔膜の動きが制限されやすくなるのです。
大きく息を吐く
息を吸うのはみなさん上手なのですが
息を吐くのが苦手な方が実は多いんです。
声を出しながらでもいいので10秒くらいを目安に
ゆっくり吐いてあげましょう。(鼻でも口でも可)
大きく息を吸う
吸うときは吐くときの半分くらいの
時間をかけて鼻から吸ってあげましょう。
※できる方は息を吸って吐く前に3~5秒息を止める
時間を作ってあげてください。
また深呼吸は横隔膜の動きを良くするだけでなく
肩や背中の筋肉の緊張も緩めてくれます。
背中や肩の緊張は首の筋肉の緊張=負担にもつながります。
しかし1回きりでは思うような効果も見込めないかもしれません。
習慣化することでさらに効果も期待できるので毎日することを意識してください!
まとめ
頚椎症は首に起こる症状ですが
全部が全部、首だけに原因があるとは限りません。
今回は横隔膜に着目してお話していきましたが原因は様々あります。
当院ではそういった原因がどこからきているのか
検査を踏まえてしっかり診ています。
症状で悩んでいて原因がわからない方はぜひ一度当院にご相談ください。
最後に
いかがでしたか?
当院では、自律神経を乱す根本原因を検査で見つけ出し、施術を行います。
今回お話した頚椎症は自律神経が乱れる原因の1つです。
自律神経症状に悩まされている方、原因がわからないなどお困りの方は、
全力でサポートさせて頂きますので、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。