頭痛と目の疲れの関係性

突然襲ってくる頭の痛みや朝起きたらすでに頭が重く痛い・・・

そんな経験はありませんか?

頭が痛くなると、なかなか物事に集中できなくなります。

この頭痛に関係する日常の要因は様々ですが、ここ数年で

急増しているのは眼精疲労からくる頭痛です。

今日は、そんな頭痛と「目」の関係性をお話します。

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◇◇頭痛と眼精疲労の関係性◇◇

◇◇眼精疲労の日常の要因◇◇

◇◇眼精疲労を引き起こすストレス◇◇

◇◇予防するための工夫◇◇

◇◇まとめ◇◇

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頭痛と眼精疲労の関係性

なぜ、目が疲れると頭痛がするのか?

その要因には、人の日常の情報量が関係してきます。

脳に送られる大半がが視覚情報によるものです。

そのため、目の神経である「視神経」には神経線維が100万本から1000万本集束していると言われます。

つまり、目から入ってくる視覚情報が増えると、処理能力がフル回転するため脳が疲労してしまい、負担が大きくなります。

眼球は、目に映る映像を脳に伝える役割をする感覚器です。

カメラに例えると分かりやすいかもしれません。

角膜と水晶体は「レンズ」

その間にある虹彩は目に入る光の量を調整する「絞り」

眼球の奥にある網膜は「フィルム」の役割を担います。

水晶体を支える毛様体筋は伸び縮みすることによって水晶体の厚さを変えて

ピントを調整します。そして、網膜に映った映像が視神経を通じて脳に伝わります。

 

そして、眼精疲労と頭痛との関連として、

関係する筋肉の緊張がもっとも多いと考えられています。

目のまわりである眼輪筋や前頭筋、視神経と関係の深い後頭下筋群。

これらのいずれかが過剰に緊張を起こすと血流が阻害され神経が刺激され、

不快な頭痛を生んでしまう可能性があります。

もちろん、頭痛の原因は様々で眼精疲労から起こる要因はほんの一部ですが、

現代の生活環境では、知らぬ内に眼精疲労を起こし、しつこい症状につながる方が急増しています。

まずは、その日常の要因を知ることから始めましょう。

眼精疲労の日常の要因

眼精疲労を起こす要因は、この数年で激増しています。

増加している理由としては、負担となる要因が圧倒的に増えていることと、

たかが眼精疲労・・・と軽視されがちで、症状が悪化するまで対処されていないことが多いためです。

まずは、眼精疲労がどのような症状が多いのか知っていきましょう。

こんな症状が眼精疲労

  • 目の奥が痛むことがある
  • 目がかすむ
  • 瞼(まぶた)が痙攣する
  • 目が乾く
  • 焦点が合わず、物が見えにくい
  • 涙がよく出る
  • 目がごろごろする(違和感がある)
  • 目が充血する
  • 夕方になると瞼(まぶた)が重くなる
  • 目の奥が熱く感じる

眼精疲労がきっかけとなって起きる症状も様々です。

日常生活の中で、以下の症状のご経験はありませんか??

  • パソコンなどをしていると首や肩が凝る
  • 何かに集中して作業していると頭痛が起きる
  • 体の緊張が抜けてない感覚ある
  • 風邪でもないのに吐き気を感じることがある
  • パソコンを見ていると急激に眠くなることがある
  • 首や腕にだるさを感じて、ひどい時はしびれがある
  • 頭がぼーっとしたり、集中できない事がある

いかがでしたか?

「今感じてたのは眼精疲労だったのか!?」

「ツラい症状は眼精疲労がキッカケだったのか!?」

日常の負担は様々で、体の反応も一人一人違うので、

眼精疲労と断定はできませんが、可能性は十分にあります。

それほど、現代の生活環境は目のストレスが膨大なんです。

では、どのようなことが目にストレスとなっているのでしょうか??

眼精疲労を引き起こすストレス

上記でもお話したように、眼精疲労を引き起こすストレス要因は、

日常生活の中にあり、しかもそれはなくてはならないものばかりです。

代表的なものが「パソコン」や「スマホ」です。

十数年前、パソコンは一家に一台の時代でしたが、ノートパソコンとなり、持ち運びが便利になると、

あっという間に普及し、スマホに関しても持っていない方が珍しい時代となりました。

その恩恵は、まさに今の情報化社会になくてはならないツールにまで発展しました。

しかし、その使用時間が長ければ長いほど、目の疲労感を感じやすくなったり、

毎日の積み重ねが、確実に負担となっているのも、また事実です。

文部科学省の調査で、裸眼視力1.0未満の小・中学生の割合過去最高なったと公表されました。

高校生でおこなったアンケートではパソコン・スマホを使用することによっての健康面の変化に対して

目が悪くなった 約28%

寝不足になって 約26%

眠れなくなった 約13%

手や指が痛くなった 約3%

など、視力や疲労感を与える影響が大きいとされている。

その他にも多くの眼精疲労の要因があります。

メガネやコンタクトレンズ

その時の体調などによって視力は変動すると言われています。

その状態で合わせたメガネやコンタクトレンズがもしかすると本当の視力とのズレが生じてしまっていると、

眼精疲労を引き起こしてしまいます。

ドライアイ

眼球の表面(角膜・結膜)が乾燥する疾患。

上記に書いたスマホ・パソコンの使用、コンタクトなどが原因で引き起こされることが多い。

斜視・斜位

物を見るときに両目が連動して動いてわずかに寄り目になって視点を一点に合わせます。

両目の視点が合わず、別々の方向を向いてしまうことを斜視と言い、眼精疲労の要因となります。

斜位は、物を見る際の視線は一致するが、視線を合わす対象が無い場合に左右の眼が別々の方向を向いていることです。

例えば、暗闇の中や、目を閉じたときなどがあります。左右の視線を合わせる努力が強いられるので眼精疲労を引き起こします。

眼瞼下垂

まぶた(眼瞼)が垂れ下がってくる疾患です。視野の上部が見えにくくなるた物を見る際に

首を後ろに反らないと見えにくいので、首へのストレスも高くなり眼精疲労の要因となります。

 

 

意外なところからの眼の負担

上記で紹介した眼精疲労の要因は直接的な目への負担や目に関係する疾患でしたが、

意外なところからも眼精疲労の要因になるものがあります。

【からだの疾患から起こる】

風邪やインフルエンザ、更年期障害、、虫歯や歯周病、耳や鼻の疾患でも眼精疲労は起こります。

お話した疾患は一部のものなので、様々な疾患が眼精疲労を引き起こす可能性があります。

【住居の問題】

目への外的な負担はスマホやパソコンが多いことお話ししましたが、

ここ最近では住居における問題でシックハウス症候群というものが増えています。

シックハウス症候群は住居の建材に含まれる化学物質などの影響による体調不良のことをいい、

眼精疲労の関係性を指摘されています。

【精神的な疲労】

精神的な疲労、それはストレスの影響です。人はストレスによって様々な体の負担がかかり、

その負担が症状を引き起こします。症状と言っても人それぞれ差があり、日常生活をおびやかすものもあれば、

徐々に徐々に積み重なって影響が出るものもあります。

たとえば、血圧への影響・血液循環への影響・消化吸収への影響などあります。

その一つとして眼精疲労が引き起こることも少なくないのです。

予防するための工夫

まず予防する工夫をお話する前に、私たちがオススメする方法はあくまでも手段の一つということをご理解ください。かならず眼精疲労に効果があるものというわけではなく、その可能性となるものの負担を減らすということです。

そして、どの予防法を選択するかもあなたの自由なので、やらないといけないから・・・という義務にならないでください。大切なことはあなたが決めてすすんで取り組めることを続けていくことです。

私たちがオススメする予防方法は大きくわけると3つあります

①負担を減らす

そもそもの負担となる要因を必要最低限にしてあげることが大切です。スマホやパソコン、テレビに依存し過ぎず、少しの使用回数を見直すだけでも負担は変わってきます。それ以外に負担を減らす工夫として、照明などの明るさを調節するなど

②血液の循環を促進する

疲労が溜まると血流が悪くなります。そうなることによって余計に疲労が溜まりやすく、溜まった疲労もなかなか回復しません。そんなとき家にあるもので簡単にケアができます。それは「ホットタオル」です。お湯につけたタオルをしぼって目の上にのせるだけなので簡単にできます。最近ではレンジでチンするだけでできるアイマスクなど目をケアする商品もたくさん出ています。温かくて気持ちいいな~と感じるんであれば、ぜひ続けてあげてください。

③免疫力を高める

当院では、この免疫力を高めることをもっとも重要視しています。免疫力とは外的な要因に対して身体の内側からしっかり対応できる力のことだと考えています。この免疫力をコントロールしている神経が自律神経です。この自律神経が正常に働くことによって私たちは、活発に行動でき、なおかつ体を休め回復することもできます。

眼精疲労を予防し、辛い頭痛から解放させるためには、この自律神経が正常に働かせることがポイントになります。

そのためにできる日常の習慣をいくつかお伝えします。

◇適度な運動をする

運動が苦手という方に、あえて運動をしてくれというわけではありませんし、すでに毎週運動をしているが、もっと動かしたらいいのか?というわけでもありません。普段、仕事や家事ばっかりで、息抜きできていない方で、体を動かすことが好きなのであればやってみてください。適度な運動をすることで自律神経のONとOFFが切り替わりやすくなり、効率よく休息できるようになるだけでなく、運動することによって普段浅くなってしまいがちな呼吸が活発におこなわれ自律神経を安定しやすくします。なので、なかなか運動する機会がないのであれば深呼吸を朝・晩してあげることから始めてあげてもいいと思います。

◇よく笑う・よく泣く

最近では、笑うこと・泣くことによって自律神経のバランスが整うことが医学的にも証明されています。笑うことで副交感神経が優位に働き、免疫をつかさどるNK細胞という細胞が活性化されます。同じく泣くことで副交感神経が優位に働きます。涙をながすといっても玉ねぎを刻んだときや、目にゴミが入ったときに出るような涙ではなく、感情による涙に浄化作用があります。

◇リラックスする

・おいしいものを食べる

・ゆっくりお風呂につかる

・好きな匂いのアロマをたく

・音楽を聴く

・目やお腹を温める

などなど、リラックスの方法は様々です。リラックスして休息することによって本来持っている回復力はより効率良く働きます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

様々な予防するための工夫がありますが、上記でもお話ししたように、

まずは続けれることが大切です。すぐに効果が出るケアがあれば一番かもしれませんが、

今まであなたが頑張ってきた疲労はなかなかすぐに回復できるものではありません。

だからこそ、毎日のほんの少しの休息・リラックスを大切にしてあげてください。

ケアを毎日していてもなかなか良くならないのであれば、ぜひ私たちにご相談ください。

様々な角度からなぜ眼精疲労および頭痛が良くならないのかを検査して、あなたの悩みのサポートができるように尽力いたします。