不眠症という言葉を聞いたことあるでしょうか?
不眠症は誰しもが起こりうる病気の一つといっても過言ではありません。
しかし、「この2~3日は眠れなかった」というだけでは不眠症と断定はできません。
今日は、私たちの身近な症状の一つの「不眠症」についてお話しと、その解決策をお話していきます。
不眠症の症状 こんな経験ありませんか?
- ふとんに入ってもなかなか寝つけない
- 夜中に目が覚めてしまって寝れなくなる
- 何回も何回も目が覚めてしまう
- 朝のスッキリ感がなく、朝からだるさがある
- しっかり寝ているのに日中の眠気が強い
不眠症とは
そもそも不眠症とは、大きく4つに分類されます。
入眠障害:不眠症の中でも最も多いタイプで、寝ようと布団の中に入っても長時間起きててしまう、いわゆる寝つきの悪さが特徴。
中途覚醒:年齢をかさねると増えてくるといわれますが、現在では若い年代にも増加傾向にあり、睡眠中に何度も目が覚めてしまうことが特徴。
早朝覚醒:起きようと予定している時間よりも早く目覚めてしまうタイプ。アラームよりも早く起きてしまったが、そこからまだ寝たいのに寝れなくなってしまう。
熟眠障害:しっかりと睡眠時間を確保できているのにもかかわらず寝たりなさを感じるタイプ。睡眠の質が悪く、あまり寝た気がしない感覚がある。
これらの睡眠におけるトラブルが1ヶ月以上続いていることを不眠症と呼んでいます。さらに不眠症で悩んでいる方は、眠れない不安感や睡眠の質の低下によって起きる倦怠感や眼精疲労、意欲や集中力の低下など、体に様々な影響が出ることに悩みをもたれていることが多くみられます。
不眠症の原因をチェックしてみましょう!!
不眠症に多くみられる食習慣
■睡眠の2~3時間以内の食事
■寝る前の飲酒や過度な飲酒
■カフェインの過剰摂取
■1日の食事時間が不定期でバラバラ
■コッテリしたものを食べることが多い
日頃の食生活が原因となって不眠症を招く方が、ここ最近で急増してきています。その理由として、過度な労働、毎日の残業、夜勤などの労働環境です。ここ最近では、見直されてきて一部解決してきているものもありますが、まだまだ対策が必要なものがたくさんあります。
まず、食生活において気をつけてもらいたいのは、
「就寝前に胃腸を休ませること」です。
なぜ、胃腸を休ませる必要があるのか・・・。寝る前に食事やコッテリしたものを食べ過ぎてしまうと睡眠中もガンガン胃腸が働いてしまうので、脳に働いているという信号が送られてしまい、睡眠が浅くなってしまうのです。
理想は、21時以降は食べない方がいいとは言われていますが、遅くに帰ってきてお腹が空いているのに食べるのを我慢するのもツラいですよね。もちろん、お腹いっぱいに食べてしまうのは体にとって負担も大きいのでコントロールが必要ですが、食べる量を腹6分目くらいにしたり、コッテリしたものが連続しないように選んだり、噛み応えのあるものを食べて満腹中枢を刺激するなど工夫すれば、睡眠を妨げにくい生活に近づけることはできます。
さらに、あまりに遅くに食べてしまう場合などは、朝の食事を調整します。朝に食べる量を少なくしたり、食べない習慣にすることも選択肢としては大切です。
朝食を抜いてしまうのは、健康に良くないのでは?と思う方もいると思います。
では、朝食を抜く習慣のメリットをお伝えします。
朝ごはんを抜いてはダメ!ではなく、体に合わせてあげる工夫
子供の頃から、3食きちんと食べなさい!朝ごはん食べへんと元気が出ない!など両親から口酸っぱく言われてきた方も少なくないのではないでしょうか?
学生時代は、当たり前だった3食の食生活ですが、社会人になり夜遅くなったり、飲み会が続いたりなどの食生活が続いて、体は少なからず学生時代とは違った負担がかかるようになります。
こんな時に体はあるサインを出します。
それが「食欲低下」です。
食欲が低下しているということは、体は胃を休めたいということです。しかし、昔から3食を食べないといけない教えのもと、体のサインを無視して、体に良くないからという理由で無理やり朝ごはんを食べている方も多くいらっしゃいます。
このような体のサインを無視した食生活をしていれば、胃腸は常に疲れた状態になってしまいます。そのため、食生活のバランスをみる必要があります。夜が遅いからといって夜だけ気をつけるスタイルでは胃腸の疲労の回復が追いつかない場合があるからです。
ここまでのお話だと朝ごはんは食べてはいけないと思うかもしれませんが、良質な睡眠をとるためには、栄養学的観点でいえば朝ごはんは必要です。
朝ごはんを食べることを否定しているわけではありません。朝ごはんを食べることによって得られるメリットももちろんあります。
1つは、睡眠のリズムを作るメラトニンの素となるトリプトファンを摂取することで正常なリズムとなり入眠が促進しやすくなります。
2つ目は、食事による咀嚼で消化器官が刺激され、スッキリと目が覚めやすくなります。それによって睡眠と覚醒のメリハリが出やすくなります。
食べてはいけないのではなく、食べれる状態かを知ってもらいたいんです。
じゃあ、
結局、朝ごはんは食べた方がいいの?
食べない方がいいの??どっちなの??
答えは、
どっちも正解です。情報にとらわれることなく、まず体のサインに目を向けてみてください。
たとえば、、、
満腹になった満足感とは別に体のだるさなどはないか・・・
→あるのであれば食べ過ぎかもしれません。
夜ご飯を少なくした次の日が体が軽く感じた・・・
→胃腸の疲労が睡眠を妨げているかもしれません。
食事の習慣は一定にしてあげる方が生活のリズムが崩れず、不眠症の解決に対しては効果的かもしれませんが、時期によっても体の負担は変動し、その時期にあった体のケアがあり、そのケア方法は十人十色です。あなたの生活習慣にあった食生活で、不眠症の予防をしてみてください。
さいごに
今回は、不眠症の原因の一つである「食生活」にフォーカスしてお話ししました。あくまでも、今回お伝えしたのは考え方の一つです。世の中には、不眠症だけでなく様々な体の不調に対するケア方法や注意点がありますが、この情報を鵜呑みにするのではなく、まず自分に合うのかみ試してみてください。
不眠症だけではありませんが、体から起きる症状は様々な要因が絡み合って起きます。食生活を見直すだけでずべての症状が解決するわけではありません。しかし、私たちの体は食事から消化→吸収→代謝→排出で成り立っています。
この当たり前のサイクルを正常に働くように意識してあげるだけでも体にとってプラスです。食生活を見直してあげるだけでも「消化」「吸収」に負担がかかりにくくすることは可能です。
毎日の「ほんの少しのこと」に意識を向けて良質な睡眠をとり、生活の質をあげていきましょう!私たちがサポートさせていただきます!