このような〝めまい〟のご経験ありませんか?
・体が浮くようなフワフワした感覚がある
・天井がグルグルまわる
・立ち上がりの際にぐらっとふらつく
・寝てるときに体が揺れているように感じる
・体の踏ん張りがきかず地に足がついてない感じがする
めまいは、様々な要因で発症し、一度でも経験するとまた起こるのではないかという恐怖感・不安感に襲われます。生活への影響が強く、活動できなくなる方も少なくありません。しかし、めまいのリスクは誰しもがあるものです。
めまいについて知っていただき、自分の体を自分で守れる習慣を身につけましょう!
めまいの分類
〝めまい〟を大きく分けて三つお話します。
◆回転性めまい
自分自身がグルグルまわるような感覚になったり、周囲が回る感覚になるめまい。物が左右・上下に流れる感じになることもある。三半規管・前庭神経・脳幹の異常など前庭神経核より末梢の障害で生じる。血流障害や炎症、内耳のむくみなどにより急激に変化が起きた時に生じることが多い。
◆浮動性めまい
体がフワフワする感じで、宙に浮いたような感覚と言われるめまい。雲の上を歩いてるような・・・、船に乗っているような・・・と形容されることがある。
◆循環不全に伴うめまい感
よくいう〝血の気が引く〟といった症状で、立ち上がった瞬間にクラクラっとめまいが起きたり、長くたっていて目の前が暗くなる感じのめまいのことをいう。起立性調節障害などで子供にもみられる症状。
などがあります。
【それぞれがみられる疾患】
回転性めまい
メニエール病:耳鳴りや難聴を伴う回転性めまいの発作を繰り返す
前庭神経炎:激しいめまいが起こって、その後もしばらく症状は続く
椎骨脳底動脈循環不全:高血圧や動脈硬化症があり発症する
浮動性めまい
脳梗塞・脳血栓症など脳血管障害が要因になることがあり、高血圧やうつ病などでもみられることもある。
循環不全に伴うめまい感
起立性調節障害:自律神経の乱れが関係する疾患。循環器の症状では立ちくらみだけではなく、心臓のドキドキ、頭痛も起こることがある。他にも消化器の症状として食欲低下・吐き気などもあり、不眠や集中力の低下など生活に支障をきたす症状につながることもある。
起立性低血圧:急に立ち上がると重力により血液が下半身にたまり、心臓にもどってくる血液が減少するため心拍出量が低下して血圧が低下して立ちくらみを起こす。
診断される〝めまい〟の要因
平衡感覚における機能は、末梢の視覚や内耳の前庭器官、筋肉や関節の固有知覚によるセンサーと、それを統合する小脳・脳幹・大脳基底核・前庭皮質などの中枢神経系によって維持されている。末梢のセンサーで捉えた情報が通常であれば中枢神経系で総合的に統合して体の位置関係を把握することによって、無意識に適切な運動行動に導かれている。この情報の間にトラブルが起きると前庭皮質を経て、平衡感覚の異常が認識され、めまいとして自覚される。
末梢性めまい
回転速度を検知する半規管、直線加速度を検知する耳石器、これらの知覚情報を中枢に伝える前庭神経の問題が関係している。これらは内耳に存在していて聴覚を担っている蝸牛や蝸牛神経に近接しているため、聴覚の異常と合併してめまいを起こすことがある。
中枢性めまい
前庭神経核を含み脳幹、小脳、大脳皮質の前庭機能に関係した部位である前庭皮質の異常で起こる。中枢神経系の器質的異常が関係することが多いので平衡機能異常だけでなく眼球運動障害などの脳神経系異常や運動失調などの神経症状が伴う。
めまいの代表的疾患
【良性発作性頭位性眩暈】
頭位の変換、または特定の頭位を取ることで誘発される回転性のめまい。悪心嘔吐をともない、頻度が多いことが特徴とされる。耳石器の障害に伴って生じる前庭神経系の機能異常によって起こる代表的な末梢性めまい。
【メニエール病】
回転性のめまいとともに、耳鳴り・難聴・耳閉塞感などの症状をいう。数十分~数時間の激しいめまいが起こり、おさまった後も数日~数か月に何度も繰り返すことがある。内耳の内リンパ水腫による前庭神経系と蝸牛神経系の障害によって起こる末梢性のめまい。
【前庭神経炎】
良性発作性頭位性眩暈やメニエール病に次いで頻度の多い末梢性のめまい。前庭神経の炎症によって起こる回転性のめまい。耳鳴りや難聴は伴わない。
【椎骨脳底動脈不全】
浮動性めまいが起こる代表的な中枢性のめまい。椎骨脳底動脈系の狭窄や血管壁の硬化による循環調節機能の低下から引き起こされると考えられている。
【小脳・脳幹の器質的異常】
血管障害・炎症性疾患・感染症・腫瘍性病変などで生じ、多くの場合は浮動性のめまい。他の神経症状を伴うことが多い。
【心循環系機能障害】
血圧の大きな変動、不整脈などによる循環系の機能不全が要因となって起こる
【心因性のめまい】
不安障害やパニック障害などの自律神経の乱れが要因となる疾患の症状として、めまいが起こることが多い。めまいは、メンタルストレスと深く関わっている
病院で検査をしたが、特に異常がなく、なぜ症状が出ているのかわからないのに、ずっとめまいに悩み続けている方はたくさんいらっしゃいます。
そして、その症状を回復させるポイントは〝自律神経〟にあります。
めまいと自律神経は、どういった関係があるのか・・・
めまいは自律神経の乱れ
めまいのない日常生活をおくるためのポイントは、自律神経のバランスを安定させることにあります。どのような症状もそうですが、体から症状が起きるのには理由があります。なぜ、めまいが起きる必要性があったのか・・・ということが重要なんです。
私たちは、生まれつき健康な状態に整える力があります。その時の環境に適した状態に体を順応させ、無意識のうちにバランスをとり、体の回復力を正常に機能させます。
これをコントロールしているのが〝自律神経〟です。
この自律神経を乱してしまう要因が現代の日本は多すぎるのです。
自律神経に負担をかける生活習慣と対処法
睡眠のリズム
睡眠におけるリズムは自律神経を安定させるために重要な要素です。まず、睡眠による体への影響は、脳の休息、記憶の整理、体の疲労回復など、健康を維持するためには必要不可欠な要素です。この睡眠のリズムを崩さないために気をつけたいポイントをお話します。
・晩御飯を食べてすぐ寝てしまう
・酔っぱらって寝てしまうことが多い
・休みの日は昼まで寝てしまう
こんな生活をおくっていませんか?
【晩御飯を食べて寝てしまう】
結論からいうと食事から就寝までの時間は、約2~3時間はあけた方がいいです。なぜなら食後すぐに寝てしまうと消化のために内臓が活発に働きます。そのため、活発に働いている指令が脳に伝わり、寝ている最中に脳が休まず、睡眠の質が低下し、そんな生活が続くと、なかなか疲労が取れづらくなってしまいます。
なかなか、そんな習慣を変えられない場合は、食べる量をコントロールしたり、よく咀嚼することによって、消化を助け自律神経も安定しやすくなります。
【酔っぱらって寝てしまうことが多い】
就寝前の食事と似ている部分もあるかもしれませんが、アルコールを摂取した状態での睡眠は眠りの質を落とします。一般的に眠りやすくなるので、少しお酒を飲んで寝るという方もいますが、お酒を飲むと、脳の興奮が抑えられることが分かっています。寝つきが良くなるのはそのためです。しかし、その作用により反動で睡眠が深くとれなくなり中途覚醒や睡眠の質の低下を招きます。
さらにアルコールの筋弛緩作用により、のどの筋肉が緩み〝いびき〟をかきやすくなります。いびきをかいている状態は一見よく寝ているな・・・と思うかもしれませんが、気道が狭くなって起こっているため【〝いびき〟=深い睡眠】ではなく、【〝いびき〟=うまく呼吸できず必死】な状態です。もちろん、この状態では睡眠の質も良くありません。
絶対にお酒を飲んではいけないというわけではありません。節度を決め、深酒をし過ぎないこと、飲まないと寝れないという依存から抜け出してあげることが大切です。
【休みの日は昼間で寝てしまう】
この習慣の方は意外と多くて、昼までとは書きましたが、いつもの起床時間から二時間以上多く寝てしまわない方が良いと言われています。
私たちの体には、睡眠に影響を与える約24時間周期のリズムがあります。よくこれを体内時計とよびます。このリズムは、キッチリ24時間ではなく少し長めに設定されていて朝はまずそのリズムをリセットさせる必要があります。そのために朝日を浴びることが重要になってきます。朝日を浴びることによって脳が朝の始まりを認知し体内時計をリセットします。
なので、朝起きる時間がバラバラな方や、休みの日はずっと寝ている方、起きてから外出もせず、陽の光をまったくうけない方は、体内時計にズレが生じやすくなるため睡眠のリズムには注意が必要です。
いつも朝の7時に起きる方であれば、寝すぎても9時までには起きた方が体内時計のズレを起こしにくくします。
食生活
様々な影響が食生活の中に潜んでいますが、その中の一部をお話します。
・食べる時間が定まっていない、満腹まで食べてしまう
睡眠のリズムでもありましたが、私たちの体には体内時計があり、それは内臓一つ一つにも存在します。食べる時間が定まっていなかったり、食べ過ぎてしまうと、消化不良を起こしてしまったり、内臓疲労の蓄積を招いてしまい、その疲労が自律神経を乱しやすくします。
上記の睡眠前の食事でも書きましたが、よく咀嚼することは不規則な食生活をコントロールするためにも重要な方法です。一番は、不規則にならないことがベストですが、すべてをクリアすることはなかなか難しいので、まずできることから継続してみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、めまいの分類のお話と誰もがかならずおこなう睡眠と食事の生活習慣での自律神経との関係性をお話しました。気づかぬうちに体には多くの負担がかかっています。今回お話したのは、負担となるもののほんの一部です
睡眠と食事は生活を構成する重要な要素です。
この2つが関係する自律神経の乱れについてお話しました。負担になることばかり考えてしまい過ぎるのも良くはありませんが、まず知ってあげることが大切です。少しの負担の積み重ねで体は疲労してしまいますが、逆に言えば、少しの習慣の変化で体はもっともっと元気になります。
私たちが、みなさんの不安を期待に変え良くなるキッカケづくりをサポートします!少しでも多く、この記事をみていただいた方の気づきになれれば本望です。