~目次~
●夏バテから「秋バテ」へ
●なぜ、季節の変わり目は不調が増えるのか?
●自律神経とは
●寒暖差と「めまい」の関係性
●自分の状態を知ることがケアんの第一歩
●二つの状態チェック
●最後に
夏バテから「秋バテ」へ
夏の暑さから一転して、急激に気温の変化が著しい季節となってきました。
一年を通しても、この時期は不調が多いと言われています。
最近では、「夏バテ」だけでなく、「秋バテ」という言葉も言われるようになるほど、
この時期の体調不良は年々増加傾向になってきています。
しかし、今の時期だけではなく、季節の変わり目には年間通しても体調の変化が起きやすいと言われています。
では、なぜ季節の変わり目に体調不良が起きやすいのでしょうか??
なぜ、季節の変わり目は不調が増えるのか・・・
そのポイントは、自然界の変動にあります
・急激な気温の変化
・気圧の変化
・日照時間のズレ
この自然の変化があることによって、当たり前のことではありますが、「季節」があります。ですが、この変化に対して身体では「自律神経」が働き、変化に順応しようと常に頑張ってくれています。 しかし、この変動が激しくなると、変化に対して自律神経がオーバーヒートしてしまい、バランスを乱してしまいます。
自律神経とは
自律神経は、消化器・呼吸器・循環器などの活動を常に調整するために働いている神経で、
交感神経と副交感神経の二種類に分けられる。この二種類の神経が活動時や安静時に
無意識のうちに切り替わって体を正常な状態に保つようにコントロールしてくれています。
寒暖差の引き起こす自律神経の乱れ
この時期は、「めまい」が急増!?そもそも、めまいの要因とされているのは、姿勢のバランスを保つ三半規管や、耳、血圧、脳の異常によって引き起こされることで知られています。これらの多くは病院での検査で、異常を見つけることができますが、中には何が原因かわからず、異常なしと判断され、辛いめまいにもかかわらず、薬のみの対処で悩まれている方も多くみられます。この原因となるのが上記でも挙げた「自律神経の乱れ」によるものです。では、なぜこの時期に自律神経が乱れ「めまい」が急増するのか・・・
それは「寒暖差」が大きく関わっています。
寒暖差と「めまい」の関係性
秋から冬にかけての大きな変化といえば、気温の急激な低下です。
体感的に寒さを感じていなくても、気温が急激に下がる寒暖差によって体に疲労が蓄積し、異常をきたしてしまうケースが、この時期には急増します。本来、この寒暖差などの順応は自律神経が働き、その環境化に適した体の状態に整えてくれますが、あまりに変化が急激だと、自律神経にかかるエネルギーが高く、自律神経に負荷がかかります。
また、夏の時期はクーラーなどで快適な環境化にできる反面、本来の自律神経の調節機能が働きにくく、夏の時期に疲労した自律神経が秋から冬にかけての自然界の変化で一気に乱れてしまい、症状を引き起こしてしまいます。本格的に気温が下がり冷え込んでくると、今度は暖房を入れ過ごしやすい環境にします。こうなることによって、寒暖差がさらに強くなります。
寒暖差の激しい環境で過ごしていると、気温差に対応するために自律神経が熱を産生させたり、逆に逃がしたりして、どんどんエネルギーを消費し、疲労が蓄積するとともに自律神経の乱れが起こります。
では、どうすれば予防できるのか?
自分の状態を知ることがケアの第一歩
では、エアコンなどの電化製品は使用しない方がいいのか・・・
そういうわけにもいかないのが今の気候です。暑い時、寒い時も自律神経は頑張って働いてくれます。暑さ、寒さに対応するためにも同様にエネルギーを使うので体に負荷はかかります。逆に暑さや寒さを我慢してエアコンを使用しないというのも、体にとっては危険です。暑さでは「熱中症の危険」寒さでは「冷え」による体の不調を起こしてしまいますから、大切なことは、どう季節の変化と付き合っていくか、自分の体の不調を自分自身で管理できるか、ということです。
二つの状態チェック
「めまい」につながる症状チェック
- 体がだるく、重たさを感じる
- 頭痛が頻繁に起きる
- 顔がほてる
- 急に汗を大量にかく、もしくは汗を全然かかない
- 手足がよく冷える
- 寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めることが多い
- ストレスでイライラしたりすることが多い
- いつも時間に追われていて、不安感や焦燥感にかられる
このような症状を感じる方は、体を動かしたりする際に働く、自律神経の「交感神経」が緊張を起こしやすく、頑張り続け、緊張が続いた神経が限界を超えて症状を起こします。
季節の変わり目の過ごし方チェック
- 夏に冷たいものばかり食べていた
- クーラーの効いた部屋で長時間過ごすことが多かった
- 食欲がなかったので、かたよった食事しか摂っていなかった
- 湯舟につからず、シャワーが多くなった
- 暑かったので運動の習慣が極端に減った
- 夜更かしが多くなった
- 飲み会が多く、お酒の量が増えた
- 熱中症もしくは、暑さによって不調を感じたことがあった
- 食欲が増して過食気味になった
- 汗を大量にかいていたが水分補給をあまりしていなかった
- 仕事が忙しく、残業や重労働で疲労が溜まっている
最後に
いかがでしょうか?
快適さや楽しさを優先するあまり、ついつい習慣になってしまっていることは、毎日続けてしまえば体の負担になります。知らぬ間に乱れてしまった自律神経は自分の力で回復させるためには時間がかかる上に、生活習慣から見直していく必要もあります。
すべてが季節の変動によって崩れてしまうわけではなく、自然の変化に順応する力を低下させてしまった生活習慣にも問題があるということです。
私たちは、年間を通してたくさんの自律神経の乱れで悩む患者さんの施術をさせていただいています。
その多くの方が、症状が起きた原因がわからないという方ばかりです。
それほど、自律神経の乱れは日常生活のあらゆる場面でストレスとなり体に影響を出しています。
もし、あなたが今、原因不明の症状や、ずっと良くならず悩んでいることがあるのであれば、
私たちがお手伝いできることがきっとあります。ぜひ一度私たちにご相談ください。