耳鳴りの原因とは

耳鳴りは人口のおよそ10~15%の方が

経験したことのある症状と言われています。

しかし、この数字は耳が鳴っていると自覚している人の割合で

実は誰しもが耳鳴りしているのです。

この記事を書いている僕も、いま読んでいただいているあなたも…

 

ではなぜ耳鳴りがする人としない人がいるのでしょうか?

今回は耳鳴りについてお話していきます。

  1. 耳鳴りの原因
  2. 耳の構造について
  3. 脳の過剰反応とは?
  4. 交感神経が高ぶる要因
  5. まとめ

耳鳴りの原因

最初のほうで“誰しもが耳鳴りしている”とお伝えしました。

聞こえる人と聞こえない人の違いは音を認識する脳に原因があると考えています。

脳が過剰に反応してしまうことで

普段聞こえるはずのない音が聞こえてしまうのです。

 

原因である脳についてお話しする前に

音が聞こえる仕組み、耳の構造を知っていただきたいと思います。

耳の構造について

耳は“外耳”・“中耳”・“内耳”の3つに分けることができます。

外耳

耳介(耳たぶなどイヤリング・ピアスする所)と

外耳道(音の通り道)から構成されています。

耳介で音(空気の振動)を集めて、外耳道を通り次の“中耳”に伝えます。

この外耳道は音を増幅させる“ラッパ”のような働きをしているのです。

中耳

鼓膜と鼓室から構成されています。

外耳から入った音が鼓膜に当たって振動し

鼓室にある耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)を経由して

内耳まで伝えるのです。

この仕組みで鼓膜からきた音の振動を約3倍まで増幅させます。

内耳

聴覚に関わる“蝸牛”と平衡感覚に関わる“前庭”(卵形嚢・球形嚢・三半規管)

から構成されています。

中耳の耳小骨の音の振動で蝸牛の中にあるリンパ液が揺れます。

その揺れを蝸牛内の“有毛細胞”が電気信号に変換し

神経を介して脳に伝えられ、音を認知・処理します。

 

外耳・中耳・内耳の3つの働きが機能することで

私たちは「音が聞こえた」と認識するのです。

脳の過剰反応とは?

脳の過剰反応とはどういうことなのか?

それは自律神経が乱れている状態のことです。

いきなり自律神経?ときいても

ピン!と来ない方がいるかもしれません。

 

自律神経とは意識しなくても勝手に働いてくれる神経のことで

以下のような働きがあり、生命活動の維持を行っています。

  • 体温の調節
  • 心臓や胃腸などの内臓の働き
  • 呼吸
  • ホルモンの分泌
  • 免疫機能
  • 血流の調節

その自律神経はさらに分けることができ

運動や仕事など活動時に働く”交感神経”と

睡眠や食事など休息時に働く”副交感神経”の2つになります。

 

先ほどお話した自律神経が乱れた状態とは

活動時に働く”交感神経”が活発に興奮している状態です。

交感神経が高まりすぎてしまうことで脳が過剰に反応し

普段聞こえるはずのない耳鳴りの音まで拾ってしまうのです。

 

ではなぜ交感神経が高まりすぎて

自律神経の乱れが起きているのでしょうか?

交感神経が高ぶる要因

交感神経が乱す要因としては

ストレス、食生活・生活習慣の乱れなどがあげられます。

その中でも最もダメージを与えるものが”ストレス”です。

ストレスと言っても様々で大きく分け

怒りや不安・考えすぎなどの精神的ストレス

過度な疲労による肉体的ストレス

引っ越し・天候などの環境的ストレスの3つがあります。

 

ストレスと聞くと気持ちや心の問題で

身体には関係ないように思えるかもしれません。

しかし、私たちが気づいていないだけで心の状態が

身体に反映されていることが多いのです。

  • 人前などで緊張して、手に汗をかく
  • 好きな人の前で心臓がドキドキする
  • 楽しみなことがあり、足取りが軽い
  • 嫌なことが待ってると足取りが重い

また耳鳴りでお悩みの方に多いのが

耳鳴りの音が気になってしまい、不安になり

さらに自律神経が乱れる以下のようなパターンです。

 

➀耳鳴りがする

➁不安によるストレスで交感神経が高ぶり、音に敏感になる

➂余計耳鳴りの音が気になる

 

ストレスによる自律神経の乱れが耳鳴りという症状を引き起こし

耳鳴りしてることに対しての不安などのストレスが

症状をさらに悪化させる悪循環を作るのです。

まとめ

この記事を読んで1番お伝えしたいのが”症状について知ること”

今回の耳鳴りでいえば、耳の構造や聞こえる仕組み、

”誰しもが耳鳴りしていて気づいていないだけ”という事実などです。

原因がわからないと不安になってしまいますよね。

この不安が症状をさらに進行させるのです。

もちろん自律神経が乱れた根底の部分から変えていくことが大事ですが

人間関係や環境、食事や睡眠などの生活習慣全体を見直すことは

実感を得るのに時間がかかり中々容易ではありません。

しかし、自分の症状について知ることや

自律神経を乱すストレスを発散することなどは比較的しやすいと思います。

症状に向き合ったり、趣味など好きなことをする

自分の時間を作ってあげるのもいいと思います。

 

また自律神経を取り扱っている病院や医院などの機関に

一度診てもらうのもいいかもしれませんね。

 

最後に

いかがでしたか?

当院では、自律神経を乱す根本原因を検査で見つけ出し、施術を行います。

今回お話した耳鳴りは自律神経が乱れる原因の1つです。

自律神経症状に悩まされている方、原因がわからないなどお困りの方は、

全力でサポートさせて頂きますので、どうぞお気軽にご相談ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

LINE 友だち追加