今回は「不眠症」についての「身の回りにおける影響」のお話です。
不眠症という言葉は、みなさん、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ただただ寝れないことが不眠症と呼ばれているのではなく、
寝つけない・睡眠が浅い・夜中何度も起きる・朝スッキリしないなどの症状が慢性的に出現し、
それにともなって、不安感や体の不調が起こる症状が不眠症または不眠障害と呼ばれています。
不眠症の分類・食生活での注意点を、別の記事でも紹介しています。
興味があればぜひご覧ください!!
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知らぬうちに不眠症を起こす身の回りの影響
上記でも、少し不眠症についてお話はしましたが、
今、不眠症は誰しもが聞いたことのある生活習慣などで引きおこる症状と
少しずつ認知されてきました。それと同時に不眠症で悩む人の数も、
年々増加する一方です。その原因は、気づかぬうちに体に負荷をかけている
ことにあります。
不眠症の原因は様々で、いろんな要因が合わさって不眠症を招くことも
少なくありません。そのため、すべての要因を防ぐことはできませんが、
知っておけば対策できることもたくさんあります。
一番恐いのは、知らずにずっとその負荷を受け続けていることです。
今回は、知らぬ間に不眠症の要因となる身の回りの影響を3つお話します。
- 寝具が合っていない
- 電磁波の影響
- 明るすぎる照明
寝具による体への影響
睡眠の質を高めるために、寝具は重要な役割を担います。
その中でも、
・心地よさ
・寝返りのしやすさ
・良い寝姿勢の維持
・体圧分散の高さ
は、非常に重要なポイントになります。
【心地よさ】
まず最初に寝たときの心地よさは重要です。寝てて気持ちいいというだけで
体はリラックスモードになります。
脳がリラックスした状態での睡眠は理想的な睡眠の深さになりやすく、
「心地よさ」は、睡眠によって心身ともに回復させる重要なポイントです。
【寝返り】
寝返りをすることのメリットは、
・睡眠リズムのスイッチ(ノンレム睡眠・レム睡眠)
・体温調節
・寝床内の温度を保つ
・体の血液循環
などがあります。
【良い寝姿勢を維持する】
寝姿勢とは、寝ている際の物理的な姿勢を言います。
通常のなだらかなS字の姿勢が寝ている際も維持できているのが
負担の少ない寝姿勢と言われています。
寝姿勢が安定しないと入眠しにくさや中途覚醒を起こしやすくなります。
この寝返りと寝姿勢の維持において、良い状態を保持するために寝具に必要な要素として、沈み込みすぎないカタさが推奨されています。
沈み込んでしまうと、寝返りが打ちにくく循環の偏りが出てしまうからです。
【体圧分散】
当たり前のことではありますが、私たちの体は部位によって重さが異なります。
体圧分布として、敷寝具にかかる体圧は、枕とマットレスとして、
頭:8%
胸・背中:33%
腰・おしり:44%
足:15%
このように、寝た時の荷重のかかり度合いは部位によって違います。
この圧力がうまく分散されずにいると局所に負荷がかかり過ぎてしまい、
痛みや循環不良を引き起こしてしまいます。
そのため、硬過ぎる敷寝具は寝返りはしやすいですが、体圧の分散がしにくい
ので、様々な機能にすぐれた敷寝具が日々開発されています。
寝具とは、関係ないかもしれませんが、当院に来られる患者さんの中には
よくソファで寝落ちしてしまう方などもいらっしゃます。
ソファで寝るのって、なんか気持ちよかったりするんですが、
寝返りができないので、疲労がとれにくくなるので要注意!
知らないうちに受けている電磁波の影響
みなさんは、「電磁波」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
電磁波とは、
電磁波の「電」は電場、「磁」は磁場、「波」は周波数
この周波数によって飛ぶ距離、運べる情報量が異なり様々なものに活用されています。
テレビ、パソコン、携帯電話(スマホ)、電子レンジ、ヒーター、冷蔵庫などの電子機器や家電など、すべてに電磁波は発生しています。
電場は、電圧の大きさに比例して発生しています。どんなものでも材質にかかわらず伝わり帯電します。
磁場は電流の大きさに比例して発生し、体の細胞レベルまで到達します。エネルギー量でいえばコンクリートを貫通するほどの高さがあります。ある一定の距離をとることによって急激に影響が少なくなるので、対策さえすれば負担を最小限にすることは可能です。しかし、IHクッキングヒーターや、コタツ、ホットカーペット、パソコンなどは、なかなか距離がとりづらいので使用の頻度などの工夫が必要になってきます。
電磁波の睡眠への影響は・・・
電磁波の影響をゼロにすることは今の日本の生活では不可能です。それだけ私たちは電磁波の恩恵を受けて生活しています。
それなら、どれだけ負担の少ない状況にするかが重要となってきます。
まずは睡眠時に負担となりやすい、ついついやってしまっている生活習慣をみてみましょう!
- 充電した状態のスマホを枕元に置いている
- ベッドがコンセントが付属しているタイプのもの
- ベッドとテレビとの距離が近くにある
- 寝る前に携帯よく触ったり、動画を見ながら寝る
- 電気毛布などを使用して寝ている
電磁波の影響を及ぼすもの日常の中に溢れています。上記の項目は実際に当院に症状を訴え来院された方の生活習慣として多かったものです。
携帯やテレビが近くにあると、なんとなく体に良くないのは分かってる方が多いのですが、隣の部屋からの電磁波の影響は考えていなかった方が多く、寒い時期になるとどうしても電気毛布や足元の電気コタツが手放せなくなる方も多くみられます。寒くて寝れないと本末転倒ではありますが、電気を使わない湯たんぽなど負担を最小限にできる工夫は様々ですので、一度見直してみてください。
睡眠照明
蛍光灯の灯りは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまうため、明るすぎる環境化は睡眠のリズムを乱す要因となります。間接照明などを使用して暖色系の灯りにするのがおススメです。調節可能な照明であれば、就寝する1時間くらい前から薄暗くして睡眠を促進しやすい環境にしましょう。
また、就寝時は電気を完全に消す人や、豆電球をつけて少し灯りがある状態で寝る人、間接照明をつけたまま寝る人など、様々ではありますが、完全に電気を消して暗闇になると感覚が遮断されて脳が過敏になり目が覚めやすくなると言われています。
しかし、暗くないと落ち着かない、電気を消すと不安で眠れないという人もいらっしゃいますので、「安心」という部分は、それも無視できないところです。
しかし、質の良い睡眠を目指すのであれば押さえておきたいポイントです。
さいごに
いかがでしょうか?
そんなところからも影響が!?
と、思うこともあったのではないでしょうか?
電磁波の話でいうと、人は便利なものに依存します。今やテレビや携帯などの機器がなければ、情報すらなかなか入ってこない時代です。それによって日本の事業がますます発展しているのも事実です。
照明も、昔の暮らしでは、暗くなれば寝て、陽が昇るくらいに起きて農作業をする。というのが当たり前でしたが、今は日中も夜中も誰かが働いているから世の中の経済は成り立っています。昔と比べれば圧倒的に生活習慣が変化しています。
だからこそ、発展しているものの一つに寝具があります。今や睡眠は世界中で研究されていて、その研究から様々な寝具が誕生し、現代の私たちの体に合うものが日々開発されています。
1日の約1/3は睡眠です。眠れないことも、もちろんストレスだと思いますが、睡眠不足が続き、様々な症状を引き起こしてしまい、日常生活も楽しくおくれなくなってしまうのも大きなストレスになると思います。
私たちは、一人でも多くそのような悩みを抱える方の不安を取り払えるよう日々精進しています。もし、あなたやあなたの大切な人が、睡眠に対しての不安やそれに伴う体の不調でお悩みであれば、一度私たちにご相談ください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。