コロナの不安が睡眠に影響する

コロナのニュースが毎日、毎日流れています。いつ終息するかわからない不安や、対策できることをしても本当に大丈夫なのかという焦り、新型コロナウイルスの脅威が、多くの人の精神を疲れさせているのは皆さんも身に染みて感じているのではないでしょうか?

それと同時に、いい意味でも悪い意味でも、少しの体調不良にも過敏になっています。もちろん、それが体調を崩す、予防につながればいいのですが、多くの方がコロナではないか。と不安抱くようになり、その不安がさらなる不調を招いてしまう可能性があります。

その1つが、コロナのストレスによって起こる「不眠症」です。今日は、睡眠への対策をお話しします。

睡眠の重要性

コロナの影響による不眠症のお話をする前に、不眠症と体の不調がどのように関係していいるのか・・・

睡眠の重要性についてお話していきます。

睡眠の効果として体の不調に関係があるものは「心身の回復」にあります。

大きくは、この二つ

・体の修復や代謝の向上

・脳の休息 記憶の定着や整理

その日の体のだるさや疲労感も寝て起きたらスッキリしている

嫌なことがあっても次の日にはリセットして頑張れる

というのは質の良睡眠の効果と言われます。

しかし、睡眠の質が低下する、または入眠できない環境下になってしまうと、おのずと心身の回復効果が薄れてしまい、前日の疲れやストレスがリセットされずに毎日を過ごしていると、心身は気づけばボロボロになってしまいます。

つまり、これから誰もが起こりうる不眠症を予防することは、

「アフターコロナ」コロナ終息後の重要な対策となるのです。

コロナが心配で寝つけないことってあるの??

まず、この記事を見ていただいている方に知ってもらいたいことは、

「コロナが心配で寝れなくなった」

「睡眠の質が悪くなってしまった」

このようなことは、誰しもが起こりうることだということです。

もしかすると、今これを見ていただいているアナタが不眠で悩んでいる、もしくはご家族の方が不眠症になってしまっているかもしれません。

コロナが不安で寝れなくなることが、決して「精神力が弱いから」だとか、「普段から健康に気をつかってないから」という理由で片付けないで下さい。

誰しもが不安で、誰しもが焦りを感じているのです。それを加速させるかのように毎日コロナのニュースが飛び込んできます。気持ちが疲れてくるのも当たり前です。

自分だけが、こんな症状に陥ってしまっていると考える必要はありません。当たり前のようにストレスがかかり、当たり前のように体が反応し、症状を引き起こしているのです。

 

「自分だけじゃない、みんな同じ」という気持ち。

まず、それを理解してあげることが不眠症から解放される第一歩です。

なぜ、不安や焦りは睡眠を阻害するのか?

不安や焦りを感じるということは、ストレスがかかるということです。そのストレスは肉体的ではなく精神的にストレスがかかります。

脳にストレスがかかると、脳はそのストレスを処理しようとします。人は、危険を感じると、闘ったり、逃げ出すという本能が働きます。これは、生命を維持するためにとても重要な感情です。それと同時に体の生命維持に関わる自律神経である交感神経は興奮し、血圧や脈拍が上昇するといった反応を起こします。これが短時間であればいいのですが、今のコロナの状況のように「いつ終息するかわからない」などの長期的に続くストレスによって、「ずっと気を張っている」といった、頭のオン・オフが切り替わらない状態です。この状況が続いてしまうと寝たいのに寝れなくなったり、寝た気がしない、朝起きてもやる気が起きないと言ったストレスによる反動が起こってくるのです。

この状況をさらに強めてしまう要因が「自粛」です。

私たちは、今までこのような状況を体験していません。「経験していない事=わからない、未知なこと」は、不安がつのります。

さらに自粛によって、

「友人と触れ合う機会減少」

「運動頻度の低下」

「慣れないデスクワーク、在宅ワーク」

「働くことでの感染リスクへの不安」

「失業への不安」

「人と接触する恐怖」

「メディアの情報に左右される」 など不安をあげていけばキリがありません。

本来であれば、私たちの身の回りには様々なストレスを発散する場がありました。その発散すらできなくなってしまうとストレスは行き場をなくし、極度の緊張状態になった体は入眠を阻害し、睡眠の質を低下させます。

そうならないためには、普段からの気持ちの整理が必要です。

気持ちの整理で睡眠対策

①不安や焦りを感じているのは自分だけではない

こんな感情になっているのは自分だけではないか・・・そんな不安がさらに不安を引き起こし、身の回りのことに過度に反応してしまう神経過敏な状態になってしまいます。まずは、「自分だけではない。みんな同じなんだ」そう感じてあげるだけでも気持ちは落ち着きやすくなります。そして、目の前の情報だけに左右されないでください。たとえば、テレビなどで「スーパーで〇〇が大量に購入されている」という情報が流れれば、その日のうちにその商品はスーパーから無くなります。誰かがしている行動を自分がしていないと不安になることありませんか?たしかに生活に必要なものが無くなることは不安になりますが、すべての情報に左右されていては気持ちがついていきません。自分に何が必要なのかを冷静に考えてあげるだけで、パニックになり必死にスーパーに走る必要はなくなります。

②今しかできない事を楽しみ感謝する

コロナの影響で経済的な損失はもちろん、イベントや大会の中止、たくさんの方が目標としていたもの、楽しみにしていたものが自粛せざるえない状況となっています。すべてはコロナのせい、、、どこにもぶつけようのない感情が湧き出てきます。湧き出る悲しみや苦しみは精神を疲弊させます。そんな状態が長期にわたれば、心身ともに疲れ切ってしまいます。しかし、その感情をわかった上で、今だからできることを考えてみて下さい。コロナがあったから気づけたこと、冷静になって考えれたことがあるかもしれません。そして、コロナが終息してから振り返ったときに、この経験があったからと話しましょう。簡単なことではありませんが、ぜひ考えてみてください。

③コロナ終息後に何をしたいのか明るい未来をイメージする

ゴールがわからず走り続けることが大変なように、今の状況は、いつ収束するかわからないコロナの不安と焦りにつつまれています。こんな時だからこそ、明るい未来をイメージすることが大事なんです。そんなこと言っても今の状況を明るくなんてとらえられない。そう思う方もいらっしゃると思います。しかし、止まない雨はありません。かならず、この状況は収束します。そのときの明るい未来をイメージしましょう!目的を見つけてあげましょう!そうすることによって前向きな気持ちになれます。暗いニュースばかりを見て地に足がついていない状況を自らで作るのをやめましょう!

今回は自宅でできる簡単なケアもお教えします。

最近では特にデスクワークが増え、自律神経の高ぶりから、

首・肩まわりのストレスが高くなる方が急増しています。

そんな方のために、首と背中ストレッチをご紹介します。

ストレッチで体を整える

ここでは、デスクワークなどで負荷がかかりやすい首・背中のストレッチをご紹介します。このストレッチは筋肉のケアにも効果的ですが、不眠症対策にも効果的なストレッチなので是非やってみてください。それでは、解説していきたいと思います。

首のストレッチ

首の後ろのストレッチです。

①頭の後ろで手を組み

②手の重みで頭を前に倒す ※無理に倒さずゆっくりとおこなう

③約10~20秒ほどのばす

このとき、息を止めないように注意

首の横のストレッチ

①頭の横に手をそえます

(首の右をのばすなら左手、左をのばすなら右手で)

②曲げている肘の方にゆっくり手の重みでたおしていきます

③あいている手を背中の方にまわすと首から肩にかけてストレッチされるので、さらにストレッチ感がアップします。

背中のストレッチ

背中のストレッチ

背中を丸めて伸ばすストレッチ

①手を組んで輪っかを作ります

②輪っかの大きさはそのままで肩甲骨を前に出す感じ

③首をたおしてあげるとストレッチ感がアップして◎

④約10~20秒のばす

肩甲骨を引いて伸ばすストレッチ

①肘を後ろに突き出し肩甲骨をよせる

②骨盤を前傾にして腰を反らせる ※痛みが無い程度に

③約10~20秒のばす

肩に力が入り過ぎていないか注意する

まとめ

いかがでしたか?

不眠症を引き起こすキッカケはコロナへのストレス以外にも、日常生活のいたるところに潜んでいます。そんなストレスの中で生活する以上、症状が出る可能性はゼロではありません。しかし、そのストレスとうまく付き合い、なぜ症状が出ないといけないのか考えてあげるだけでも、予防できるものもあります。

そんな、キッカケづくりになれれば本望です、これからも私たちのお伝えできることを日々お話していきます。