アトピー性皮膚炎の患者数は年々増え続けています。
その中で食事や水を変えたり、薬を飲んだり、健康食品を取り入れたり、ステロイド薬を塗ったりしてもなかなか緩和されず、長期にわたって悩んでいる方が少なくありません。その根本の原因は自律神経にあります。
アトピー性皮膚炎は、皮膚表面に赤みや痒み浸出液、落屑(らくせつ)や鱗屑(りんせつ)などの目に見える症状が現れます。
この目に見える皮膚症状を抑えるために塗るお薬がステロイド薬です。
抑えるのが目的いわば、症状を止めている状態なのです。
止めるメリットは痒みを感じなくなるので、皮膚を掻いて傷をつけなくなることです。
デメリットは皮膚の再生を抑え込んでしまうので、皮膚が薄くなり、毛細血管が目に見えるような状態になり、皮膚の防御機能が低下してしまいます。ステロイドを手放せなくなってしまいます。これは依存などではなく、ステロイド以外の治療法をまだ知らないだけです。
「でもステロイド薬塗っているとかゆみや皮膚の状態は良くなっていますよ?」
と思うかもしれませんが、身体を治しているのはあなた自身の自然治癒力です。
症状を抑えている間に、修復をしようと自身の自然治癒力が働きます。
皮膚の防御機能が低下した状態では、以前までは刺激にならなかったモノも敏感に反応するようになり、一層痒みが増してしまいます。
このような悪循環が起こるので、ステロイド薬から離れたいと思う方が多いのです。
ここでステロイド薬を止めると、刺激に弱い皮膚を一気に修復しようとするので、血液が集まり、赤みや浸出液があふれ出てきます。
治癒過程の通過点に過ぎないので、安心していただきたいのですが、痒くてたまらない!ストレスの限界だ!というような状態であれば、ベタ塗りせずポイントポイントに少しずつ塗るように、ステロイド薬も上手に使えば、少量で症状を抑えることができ、悪循環に陥ることも最小限に抑えることができます。
その本質に目を向ければ、アトピー性皮膚炎も正常な肌に近づくことができるのです。
皮膚は内臓の鏡
目に見えるものはそこをなんとかすれば良くなるのでは?
初めはそのように考えるかもしれません。
・最近爪が脆くなってきたな
…爪やすりで磨くか、コーティング剤を塗っておこう。
・顔のほうれい線が気になる
…お手頃な整形手術をしようかな
・唇がカサカサしている
…リップクリームが手放せない
皮膚には内臓の状態が反映されていることが多くあります。
爪の問題は肝臓疲労、ほうれい線や唇の問題は脾臓、又は水分バランスの低下が考えられます。体の不調には内臓の影響が大きく関わっています。
アトピー性皮膚炎の痒みや炎症を抑えようとステロイド薬を塗ったとしても、根本的解決には至らないのは、内臓の状態に目を向けていないからなのです。
皮膚表面に出てくるアトピー性皮膚炎の症状は、毒素の排泄機能が衰えているがために体内に毒素が蓄積され、肌から毒素を排出しようとします。
毒素の排泄昨日が衰えているのですから、砂糖の大量に含む清涼飲料水やコーヒー飲料、アルコールなど、添加物の多い食品はなるべく避け、同時に、根菜類や発酵食品、海藻類など毒素排泄を促してくれる食品を積極的に摂るように心掛けましよう。
解毒能力が衰えてしまった理由
そもそも、なぜ解毒能力が衰えてしまったのでしょうか?
注目すべきは自律神経の働きです。
自律神経は血流・ホルモンバランス・免疫・内臓機能をコントロールしています。
自律神経は二つの神経が必要なタイミングでオンオフを切り替えし、交感神経と副交感神経のバランスで、・消化器系・内分泌系・免疫系・循環器系などの働きを正常化させています。自律神経のバランスが乱れると、免疫過剰や腸機能の低下が現れます。血流低下による冷えで排泄能力も衰えているため、解毒もできない状態になります。
毒素は蓄積されるしかなくなり、皮膚から漏れてしまうのです。
自律神経が乱れる要素【冷え】
身体が冷えると、生命に危険が生じるので、まずは身体の中心に血液を集めます。
そうすると皮膚には血液が届きにくく、栄養も届かなくなります。
このような状態から脱却するためにすることは、身体を冷やさないことです。
まずは手足を温めることが重要になってきます。
手足を含め身体を温めることで、身体はリラックス状態になります。
すると身体は冷えによる緊張が無くなる為、身体の自然治癒力が高まり、異常部位を修復していきます。身体を修復できる状態が長く続くことで、アトピー性皮膚炎の治癒の過程で一時的に浸出液や、赤みが出てきます。身体が治るための段階を踏んで、正常な皮膚に戻っていきます。
また、赤みがひどくなるところほど、ステロイド薬を長期にわたって塗っている部位でもあります。良くなる過程をしっかり理解することで、安心してアトピー治療を受けることができます。
食事や運動、生活習慣、ストレスに気をつけると同時に、冷えにも着目し、毒素を排泄できる体を目指しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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