ごぼう

【原産地と別名】

キク科

中国名 牛蒡(ニュウバン)

原産地 ヨーロッパから中国の東北部にかけて

 

【自然の属性】

身体を冷やす

気を降ろす

気を散らす

肺と胃を補う

苦みに属する

辛みに属する

無毒

 

【相性の良い体質と症状】

消化不良 高血圧 妊婦

 

【東洋医学的効能】

疎散風熱透疹 のどから発症した風邪によく効く

解毒利咽 体内の毒素、喉の腫れ、痛みを解消する

通十二経・除五臓悪気 結構を良くして五臓六腑の老廃物を除く

 

【現代の研究より】

整腸作用 ゴボウの食物繊維は腸の動きを活発にすると認められている。

生理不順改善 ゴボウに含まれるアルギニンは女性ホルモンの分泌に役立つ。

抗菌、抗真菌作用 ゴボウに含まれるポリエンの働きとして注目され、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などに抑制効果があるが、インフルエンザウイルスに対する抑制効果はない。

 

【食物繊維】

食物繊維には水溶性と不溶性の物とがあります。ゴボウには人体の消化液では消化できない不溶性のセルロース、ヘミセルロース。リグニンなどが含まれています。便秘を解消するなどの効果がありますが。食物繊維は各種ミネラルを取り込みやすく、ミネラルの吸収には不利になる恐れがあります

 

【体質相性の解説】

ゴボウが寒性にも関わらず体を温める理由は、ピリ辛味で発散の力があり、発汗作用が寒気を追い払い、また利尿作用が体内の余分な水分(湿邪)を除き、気の巡りを促すことにより体が温まります。ゴボウの繊維は消化しにくく、胃腸に負担がかかるため「気血両虚」「陰虚」「陽虚」「老人」「小児」で胃腸が強くない方は控え目にしましょう。また乳癌や卵巣癌などのホルモンとのかかわりのある病気を持っている方は控えましょう。