夏の厳しい暑さが過ぎ去り、日が暮れるのも早くなり少しずつ秋を感じることが増えてきましたね。
まだ暑さが残っていますが、暦上では8/7に立秋といい秋の始まりが訪れていました。
2024年の暦で秋は8/7に立秋として始まり処夏、白露、秋分、寒露、霜降と流れていき11/7の立冬まで続きます。
その間に土用もありますが、それはまた別の機会に、、☆
夏で消耗したものを秋のうちに回復させ、冬の寒さへ向けて養生をしっかりしておくことが大切です。
東洋医学でいうと秋は「肺」と関係しております。
東洋医学の肺は西洋医学の肺とは違い、気と水を全身へ届ける役目を持っており、鼻や口、喉と呼吸器全般のことをさします。また皮膚への栄養を届けますので乾燥を防ぐ役割を持っています。
また秋は肺が弱くなりやすい季節です。
肺が弱ってしまうと気や水が全身へ巡らなくなってしまいます。
<気や水が巡らないとどうなるか>
- 肌へ栄養がいかなくなります。
すると肌のバリアが弱まってしまい乾燥肌になってしまう。
外からの邪気が体内に入りやすくなり風邪をひきやすくなってしまいます。
2.水が留まりやすくなる
水が循環しないと一部分に停滞してしまいます。水が停滞することで淡が絡んでしまったり、浮腫になったり、くしゃみや鼻づまり鼻水がでてきたりします。
- 呼吸が浅くなる
呼吸とは大気中の空気を体内に取り込むこと、呼気は体の中の要らなくなった気をだすということです。
呼気の機能に関しては腎も作用してきますが、呼吸機能両方ともは肺が大きく関係してきます。
上記の作用により肺が弱まると空気をしっかり出し入れできなくなるため呼吸が浅くなります。
他にもありますが主にこれらがでてくる症状になります。
<秋は憂の季節>
肺と関連が強い感情は憂です。乾燥などで肺が傷つくと憂の気持ちが強くでてきます。
ただでさえ秋は肺が傷つきやすい季節ですので憂の感情が強く出てしまいます。
秋に入ると人肌が恋しくなったり、気持ちが塞がってしまいやすくなります。
逆も然りでいやな気持が続いたり「憂」の感情が長引くと肺を傷つけてしまいます。
気持ちが塞がり、肺が傷つき、また気が塞がりと悪循環になりかねません。
すこしつらいな、気持ちが乗らないなという時は季節のせいにしてゆっくりすることも大切です。
ではここからは秋の養生と秋におすすめのツボを書いていきたいと思います。
- 白いものを食べる
肺は白色の食べもので潤うといわれています。
例えば大根、レンコン、白きくらげ、たまねぎ、豆腐、山芋などですね。
肺は辛味が養生になるといわれていますが白くて辛みのあるものがいいとされており、唐辛子などの辛味は肺の嫌う体を乾燥させる性質を持ちます。
白くて辛みのあるものでいうと大根はとてもおすすめです。
また逆にはちみつやきんかんなど甘味の成分は体を潤すといわれています。
秋におすすめするものとして大根飴があります。
作り方としては
小さく切った大根を半日から1日はちみつにつけるだけになります。
はちみつ大根のエキスが混ざったシロップをそのまま飲んでもいいし、お湯で割って飲むのもいいです。
甘味と白いもので秋にぴったりの養生ですよ
- 軽い運動をする
肺の機能が落ちてしまうと停滞してしまいやすくなります。
からだの循環をよくするためにしっかり呼吸をしながらウォーキングするという軽めの運動をおすすめします。
夏の疲れがまだとれていない状態です。動きやすい季節になったからと急に激しい運動をすると気を消耗してしまい余計にしんどくなってしまう可能性がありますのでご注意ください。
- ツボを押す
○尺沢○
肘の内側のしわのライン上、親指側にあるツボ。
力こぶを出そうとしたときに浮き出る腱の横
○中府○
鎖骨の外側際
親指1本分下に下がったところ
○経渠○
手首の内側
親指側の手首の線から肘向かって親指1本分上
これから涼しく過ごしやすくなっていきます。
みなさんの〇〇の秋を楽しんでくださいね。