炭水化物だけではない白ごはんの役割

前回糖質についての話をしましたが、お米は糖質だけでなく食物繊維も入っているから食べたほうがいいということも最後に少し書きました。

 

しかしお米は糖質と食物繊維だけではなくビタミンやミネラルも豊富に入っています。

よく耳にするけどいまいちわからないという方もたくさんいらっしゃると思います。

今回はお米に関する話をしていきたいと思います。

 

お米の成分として主にあるものが糖質です。

糖質は前の記事にも記載したように脳のエネルギーになる素です。

 

他に入っているもののひとつがたんぱく質です。

たんぱく質は筋肉を構成する時に必要な成分です。

ごはん1杯150gだとしてたんぱく質量は約4gです。

1日に必要なたんぱく質量が男性は約65g、女性は約50gですので他の食材で補わなければいけません。

 

また、食物繊維も入っています。

ごはんの食物繊維は不溶性のものとなります。不溶性の食物繊維は主に便の体積となり腸を刺激されます。

 

他にミネラルやビタミンとして

カルシウム、マグネシウム、葉酸、ビタミンB1などが入っています。

 

また一番多く入っているミネラルとして“モリブデン”というものがあります。

このモリブデンの役割は何かというと貧血の予防や、体の毒素のデトックスに関係するミネラルになります。

白ご飯を1杯食べると1日に摂取するといいと推奨されているモリブデンの量の200%ちょっと摂取することができます。

 

 

白ご飯といえば炭水化物=糖質と思う方はたくさんいらっしゃると思いますが、たくさんの栄養が入っています。

しかしごはんだけでは不足しがちなたんぱく質やビタミンや食物繊維ももちろんあります。魚や肉、野菜や海藻類でしっかり補うことも必要です。

炭水化物=糖質=悪とは思わず必要な量を必要なだけ摂取することはとても大切なことになります。

 

 

では炭水化物の代表白ごはんに匹敵する炭水化物であるパン。比較していきましょう。

 

 

100gあたりでの比較をしていくと

パン      ごはん

エネルギー    268kcal           164kcal

炭水化物      44g              36.8g

たんぱく質        9.0g              2.5g

脂質        4.2g              0.3g

食塩              1.2g               0g

 

順を追ってみていくと

まずはエネルギー。パンでいうと6枚切りなど切り方にもよりますがパンの方がカロリー高いですよね。ジャムやバター、ほかの副食と合わせることを考えるとカロリーがオーバー気味になるので気を付ける必要があります。

 

次に炭水化物

炭水化物は食物繊維と糖質が合わさったものです。詳しくは糖質についてのブログ御覧ください。

またGI値(血糖値があがりやすい値)がパンは95、ごはんは88になりますのでパンの方が血糖値あがりやすいものとなります。

 

たんぱく質でみるとパンの方が多くみえます。

パンのたんぱく質は小麦が主です。アミノ酸スコア(アミノ酸のバランスがよく、体内で効率よくつかわれるものを見る指標)をみるとパンのもとである小麦は42、ごはんのもとである精白米は61となりますので質としてはごはんの方がいいです。

 

脂質をみるとパンは製造過程にバターなども使いますのでどうしても高くなりますね。

 

最後に食品。これもパンの製造過程において食塩を使うのででてきますね。ごはんの場合は食塩を使ってごはんを炊くことがないので0gです。

 

 

白ごはんは糖質が多いからと避ける方もいらっしゃると思います。

糖質を抜かなければいけないやむを得ない場合もあると思いますが、主食といわれるだけあり栄養も豊富です。

最近はパン派も増えてきており米離れが進んでいるともいわれていますが、健康面を考えるとパンよりお米の方がいいですね。

 

 

ミネラル含む天然塩で握ったおにぎりと季節のお野菜たくさんのお味噌汁で冬に向けて体作りしていきたいですね。

 

 

今日もみなさまが笑顔でありますように