ぐんと冷え込むようになりましたね。
いきなり冷え込んできたからか発熱や鼻水や咳、お腹を下す方が増えてきています。
今回は冬の養生と対策について書いていきたいと思います。
冬は東洋医学でいう“腎”に関わりが深く、弱くなりやすい季節になります。
西洋医学でいう腎臓とはまた違い、からだの成長や生殖・老化、水分調整や熱を生み出すなど生命に重要な役割を持っています。腎を労わることで免疫力を維持することに関係してきます。
冬は動物たちが冬眠するように、草木が春まで葉をうけないように、体の気も静かに過ごすことを望んでいます。
暖かい時期のように活発に動くと気を消耗してしまいますので静かに過ごすことが大切だといわれています。
また太陽とともに寝起きすることが理想とされています。
そこでまず1つ目の養生としては“早寝遅起きをする”です。
太陽とともに過ごすことが養生としては大切だといわれており、夏は日の出も早く日照時間も長いですが、冬は日の出の時間も遅く日の入りの時間も早いので日照時間自体が短いです。
太陽の日照時間に従って生活することで気の消耗も多くなく過ごすことができます。
2つ目の養生としては“黒いものや海の食材を食べる”ことです。
黒いものや鹹(塩辛いもの)が腎を栄養するといわれています。
鹹の塩辛いものというものは塩自体もそうですが、魚や貝などがこの性質をもちます。
黒いものというものは黒豆や黒ゴマ、のりやひじきを摂ることをおすすめします。
注意点として、逆に食べ過ぎると腎によくない影響を及ぼしてしまう可能性もありますので食べすぎには注意です。
3つ目として“寒さには気を付ける”です。
寒さの邪気が体内に入ると冷えや痛みを引き起こしてしまいます。
太い血管が通っているおなかや股関節回りは特に冷やさないように気を付けてください。
また風邪は首元から入ってきやすいので冷やさないようにしたり、マフラーで対策やドライヤーなどで首元を温めてください。
東洋医学の考えとして天地人合一思想というものがあり、自然と人は同じにするとよいという考えがあります。
自然の摂理と同じように行動することで身体に負担なく行動することができます。
だからといって風邪を引かないわけではありませんし、手洗いうがいもとても大切なことです。
普段の生活に+αで気持ちのいい生活を過ごしてくださいね。