逆流性食道炎と自律神経のケア

最近では、自律神経の乱れによる体の不調を訴える方が急増しています。

その原因としてストレスによる影響が注目されています。

現代では、過度な労働時間や昼夜逆転になどの過酷な勤務形態による身体的ストレス。
ノルマ、パワハラなどと騒がれている精神的な苦痛などによるストレスやトラウマなどの精神的ストレス。
食事の質、電磁波、大気汚染、水質汚染などによる環境的ストレス。

様々なストレスが自律神経を乱してしまい危険信号のサインとして症状が体に起きています。

増え続ける逆流性食道炎

こんなことに身覚えはないですか?

☑薬をずっと飲んでいるが一向に良くならない
☑胸やけ、胃もたれを感じる
☑胃酸があがってきて口の中まで込み上げてくる
☑のどのつまりや痛みがある
☑吐き気、ゲップがよく出る
☑食事の後に気持ち悪くなったり、お腹が苦しい

これらは、逆流性食道炎の患者さんが 訴えられる症状です。

逆流性食道炎は、胃から食道へ胃酸などが逆流する症状です。

胃酸が逆流することで、食道の粘膜を荒らし、炎症を引き起こす症状です。

 

一般的な症状として

胃もたれ、胸焼け、げっぷ、腹部膨満感、のどの違和感などがあります。 また、逆流性食道炎が引き金となって、肩こりや背中の痛みを引き起こすケースも多くあります。

逆流性食道炎は、胃を中心に引き起こされる症状ではありますが、胃ばかりケアしてても良くならないことが多く、根本的な原因を調整しなければ改善しません。なぜ、胃に負担がかかったのかを知り、アプローチする必要があります。

一般的な逆流性食道炎の治療方法
・病院では→ レントゲン・胃カメラ・血液検査など、                       胃の詳しい検査を行なった結果、薬中心での治療が多いです。
・鍼灸・整体では→マッサージや鍼、電気治療などが多いです。
基本的には逆流性食道炎を改善させるというよりは、今以上に悪くならないように悪化を防ぐことが主になっている治療法が多いです。

また、薬は症状の改善を目的としていますが、薬服用時の状態を見て改善が見られない場合には違う薬を飲むなど、様々な薬でコントロールしていることが実情です。

ストレス緩和が最大のポイント

さきほども説明したとおり、食べ物や胃酸がこみ上げる逆流性食道炎の原因の多くは         「ストレス」だと考えられています。
健康な状態であれば逆立ちしようが何しようが基本的に胃酸が逆流することはありません。
これは「食道括約筋」という筋肉が働いてくれて、                         胃と食道の付け根をギュッと絞り込むようにして遮断しているからです。
食道括約筋は、食べ物を食べた時に開いて消化が始まると閉まります。
この体が起こす無意識な調節を「自律神経」が自動的にコントロールをしています。
精神的に受けるストレスや、生活習慣の乱れが原因で自律神経のバランスが乱れ、           食道括約筋がコントロールできなくなることが逆流性食道炎の原因のひとつと考えられています。

薬の使い方と考え方
胃酸を抑える薬などを飲むと少し症状が和らぐこともあります。                   しかし、病気の根本の原因が改善されたわけではありません。 自律神経によって自動的にコントロールされている、食道括約筋の動きを正常にすること、その自律神経のバランスを整えることが、ストレス性の逆流性食道炎の正しい治し方だと当院では考えています。 胃酸は食道から逆流すればさまざまな疾患に進行する恐れがありますが、本来の目的である「食べ物の消化」にはなくてはならないものでもあります。本来あるものを人工的に抑制するということは、症状を緩和させるという薬の作用でもありますが、消化不良を起こしたり、腸に負担をかける可能性もあるという副作用、リスクも考える必要があります。

ですが、症状が緩和するということは痛みや気持ち悪さのストレスを緩和させることにつながりますので、胃薬などの手に入りやすいポピュラーな薬などは特に安易に量を増やしてしまったり、間違った飲み方をしてしまう方が多いので使い方と考え方を知っておく必要があると思います!では、どうすればストレスが原因で起きる逆流性食道炎の改善に導き、自律神経のバランスを整えることができるのか。

ポイントは、リラックスです!

まず、やってみてほしいリラックス方法

①お風呂につかる

最近では、シャワーですましてしまうという方が増えているようです。お風呂は気持ちが良いというだけではなく、疲労の回復、快適な睡眠の促進、筋緊張の緩和など、体のケアとしても注目されています。時間ができたら温泉などに出かけてはいかがでしょうか?たまには外でのお風呂も気分転換になるんではないでしょうか?

②人と話をして笑う

笑うことの効果は科学的にも実証されています。笑うことによる効果は、ストレスを発散させるだけではなく、自律神経のバランスを整え、免疫力や代謝を上げ、幸せホルモンといわれる「セロトニン」を増加させます。

人と話して笑うことが一番ですが、たとえばテレビでもDVDでもかまいません。            最近そういえば笑えてないな・・・と感じた方は一息ついてみてください。

③良い睡眠をとって朝少し早く起きる

朝起きて準備して急いで学校・会社にいく。ギリまで寝ていたいな・・・気持ち、よく分かります。

しかし、朝のスタートから焦って動いていると脳は疲れないでしょうか?事実、脳は疲れてしまいます。あなたがよく朝にバタバタしていつも余裕がないのなら、もしかすると、夜寝るときから次の日のことが心配になったり、不安になったりしていないですか?脳は、寝ているときに情報を整理し、朝クリアな状態にします。しかし、寝る前に心配や不安なことばかり考えていると、その状態が脳にインプットされてしまうので、寝る時から脳が疲れてしまいます。ポイントは、寝る前は、できるだけポジティブなことを考え、朝は15~20分ほど早く起きて余裕を持って行動する。この少しの余裕が自律神経のバランスを安定させ、状態を整えてくれます!

リラックスするといっても方法は人それぞれ違います。                        自分にあったリラックス方法を見つけることも症状を緩和させるポイントです。

見つけていただく中で注意してほしいことは、方法だけにとらわれないでください。           リラックスすることは、体にとってとても重要なことです。ただ、ストレスをゼロにするということは、  今の世の中では不可能です。大事なことは自分の時間を大切に使っていただいて、自分と向き合う時間を 作ってほしいということです。

自分の時間を有意義に使い、症状の辛さにとらわれない快適な生活をおくりましょう!!        私たちも全力でサポートします!!

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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