意外と知らない?東洋医学での肝臓の働き

突然ですが・・・

“肝臓の働き”と聞いてどんなことをイメージしますか?

 

多くの方がお酒などアルコールの解毒をイメージされたのではないでしょうか?

 

アルコールの解毒はもちろんのこと

それ以外にも身体にとって様々な働きをしてく今回は一般的に知られている肝臓の働きとツボなどの東洋医学からみた

意外と知られていない役割についてご紹介していきます。

  1. 肝臓とは?
  2. 主な働きについて
  3. 東洋医学の観点からみた「肝」
  4. 「肝」の機能が下がることによっておこる症状
  5. 「肝」を元気にするツボ

肝臓とは?

肝臓は右側にある大きな臓器で重さは1.2㎏ほどあると言われています。

再生能力が高く、とても働き者の臓器なのです。

しかしその反面、「沈黙の臓器」ともいわれ

症状が現れにくく、気づいた時には進行していることが多いのです。

 

主な働きについて

臓器の中でも最も大きいといわれる肝臓…

ではいったいどんな働きをしているのでしょうか?

たくさんありますがその中でも良く知られている

働きについて簡単に説明していきます。

解毒作用

肝臓は体から入ってくるものから身体を守るバリアのような働きをしています。

具体的に言うとアルコールや薬、アンモニア、食品添加物など身体にとって

有害なものを無害化します。

肝機能が低下してしまうとこの機能が正常に働けなくなり

アルコールでいうと解毒できず二日酔いになったりします。

胆汁の生成

胆汁には食事に含まれる脂肪を腸などで消化・吸収しやすいように

水に溶けやすくする(乳化)という役割があります。。

また古くなった赤血球などの老廃物を排出する働きもあります。

肝機能が低下するとこの胆汁の流れが悪くなり

固まることで胆石ができてしまうのです。

代謝・貯蓄作用

食べ物から得た栄養はそのまま貯蔵することができません。

肝臓で貯蔵しやすいよう合成して

必要な時に分解しエネルギーとして使います。

このとき他の臓器はもちろん、肝臓も合成した物質を貯蔵していきます。

この働きが悪くなると食事をしても

貯蔵できず必要なエネルギーが足りなくなり代謝異常が見られます。

 

東洋医学的観点からみた「肝」

西洋医学からみた肝臓の働きには

栄養素の分解、合成などの働きがありました。

では東洋医学からみた肝臓はどうでしょうか?

 

東洋医学では「肝」と呼び、働きは大きく分けて2つあります。

蔵血作用

全身に流れる血液を貯め、必要に応じて

筋肉や臓器などに送る働きのことを言います。

寝ている間に古くなった血が肝に戻り、新しい血へと入れ替わります。

女性特有の月経もこの肝の働きが大きく関わります。

疏泄作用

東洋医学の考えでは気・血・水は全身を巡っているといわれており

疏泄とはこれらを流す働きのことです。

「肝」の機能が下がることによって起こる症状

東洋医学で内臓には関連する部位があるといわれています。

肝は以下の3つが関係し、蔵血作用が低下することで

症状が出やすくなるといわれています。

「肝は筋を主る」

肝血(肝臓の血液)によって筋肉や関節が栄養されるといわれ

特に肩や腕など上半身の筋肉が関わります。

肝の働きが落ちることにより十分に栄養されず

凝りやすくなってしまいます。

肩こりの原因はこの肝からくることもあるのです。

「肝主筋、其華在爪」:肝は筋を主り、その華は爪に在り

先ほどあったように肝は筋を主ります。

爪も肝血により栄養され、不足することで

白くなったり、縦線などのすじが入ったり、時には割れたりします。

爪は肝の状態を知ることができるところなのです。

 

「肝は目に開竅(かいきょう)す」

肝血は筋だけでなく目も栄養し正常に機能することができます。

肝血が不足することで目がかすみやすくなったり

視力低下・眼精疲・まぶたの痙攣が起こったりします。

 

「肝」を元気にするツボ

「肝」に関係するツボは足の甲にあります。

肝機能を高めるおすすめのツボなので

ぜひ試してみてください。

押し方としては親指の腹を当て

気持ち良いと感じる強さで10秒ほど押し、

10秒離すのを3分ほど押してください。

 

最後に

いかかでしたか?

東洋医学で見た肝臓の働きは

肩こりや眼精疲労など私たちに身近な症状にも関係している重要な器官です。

いまお困りの症状もこうした内臓の疲労からきているのかもしれません。

当院では自律神経整体で内臓調整も行っております。

お悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

原因不明の痛み・不調を自律神経を整え改善する専門整体

『ひろ接骨院 高槻院』
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自律神経失調症

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