自律神経と痛みの関係性

当院の治療は、

痛み止めなどの薬に頼らない体の回復力を引き上げる根本治療をメインに考えています。

現代の日本の医療は進歩し、様々な症状に対応できるようになっています。

当院に通院されている患者さんでも、薬を使いたくないという方がたくさんいらっしゃいます。

もちろん、飲みたくないものを無理矢理飲むのも辛いですし、薬には作用があればかならず副作用があります。

しかし、痛み止めなどがなければ、辛い症状をその時になんとか沈めるということは容易にはできません。

薬局にいけば薬は、すぐに買える時代です。

だからこそ、どのようなものでも、なりふりかまわず使用するのではなく、

しっかりと選択することがより重要になってきました。

症状は体のSOS!?

どのような症状でも間違いなくいえることは症状を起こしているのは自分自身の体であり、それを解決するのも自分自身の体にあるということです。

そもそも、痛みは悪いものではなく、体の異常を教えてくれるサインなんです。
しかし、その痛みが続くと苦痛です。我慢するにしても、いつこの痛みが引くのか、ずっとこねかままではないか…と不安になります。そんな積み重なった感情がストレスとなります。
痛みがストレスとなり、また新たな痛みを作り出してしまいます。
痛みが痛みを呼ぶメカニズムとはなんでしょうか?

痛みを起こす自律神経のメカニズム

自律神経のバランス
自律神経失調症だけではなく、多くの慢性の疾患には自律神経が深く関わっています。
自律神経は体が生命を維持していくための生理作用を調整しています。なので自律神経が関与していない症状はないといっても過言ではありません。

風邪であってもなんであっても自律神経の働きが乱れることが関係しています。
大きくいえば、どんな病気も自律神経失調となります。

交感神経と副交感神経のバランスがうまく保たれているときは健康ですが、どちらかが優位に傾いたままの状態で固定してしまうと、なんらかの症状が異常サインとして体に出てきます。

交感神経の緊張と痛み
人は、ストレスがかかると交感神経が優位に働き、体に防御反応が起こります。
心臓の鼓動は強くなり、抹消の血管は縮まり、消化活動も低下します。
これがストレスに対する防御反応です。
ストレスから解放されると副交感神経が優位になり、体の中の生理的バランスも整いますが、ストレスが長期にわたって続くと、常に交感神経が優位の状態になり、体の負担が大きくなります。
またストレスによって体の痛みが増加することがわかっています。

ストレスがかかるとどのようにして体の痛みを発生させるのか・・・

ストレスと痛みの関係性

ストレス→交感神経優位→血管収縮→抹消循環障害→組織の酸素欠乏→発痛物質の産生→知覚神経の興奮→痛み
ストレスが心身にかかると、交感神経が優位になります。
自律神経は全身の血管に張りめぐらされているので、交感神経の働きで血管は収縮します。
とくに心臓から遠い抹消の部分では血液が流れにくくなります。
血液の働きは組織の細胞に酸素と栄養を運び、二酸化炭素と老廃物を回収することです。
血液が不足した部分の組織は酸素が足りなくなります。
そうすると、痛みを感じる発痛物質が体内から放出され、この発痛物質が知覚神経を興奮させ痛みが生じるのです。

自律神経のバランスは全身の細胞に影響を与えます。
「嫌だなぁ」「つらいなぁ」「苦しいなぁ」「痛いなぁ」という感情も交感神経を刺激します。
心と体は繋がっている。と、よく言いますが、それは自律神経のバランスのことだったのです。

痛みの悪循環
痛み→ストレス→交感神経優位→血管収縮→抹消循環障害→組織の酸素欠乏→発痛物質の産生→知覚神経の興奮→痛み→ストレス→・・・・・
痛みが新たなストレスをつくりだし、ますます交感神経優位の体質になります。
そうするとなかなか痛みがなくならなかったり、痛みを強く感じるようになったりします。
慢性痛といわれるものは、繰り返しの動作や姿勢を続けて痛みが出る、いわば職業病といわれるものが多いと思われがちですが、直接的な痛みの原因がなくなっても、長期にわたって痛みが続く方が多くみられます。それは、根本の原因が取りきれていないか、痛みの悪循環におちいっている可能性があります。

痛みそのものも強いストレスになりますし、なかなかよくならないストレス、不安、イライラなども交感神経を刺激します。
早期に痛みの悪循環から抜け出すことが必要です!

痛みの悪循環からの脱出

痛みの悪循環の鎖を断ち切ってしまえばよいわけです。

そのためにはいくつかの方法があります。
副交感神経を刺激する
* 自分に合ったリラックス法
* ゆっくりご飯を食べる
* 入浴、温泉

◆自分に合ったリラックス法
何をしているとき、何を考えているときが楽しく、気を休めることができますか?
〝痛みでそれどころではない〟
お気持ちお察しします。しかし、リラックスすることは症状を改善する一歩です。
では、今はリラックスできないかもしれませんが、痛みがなかったときはリラックスって普段からできていましたか?
もちろん、個人差はあるとは思いますが、私が施術をおこなってきた方たちは、症状が出る前から日常でリラックスするときは少なかったと答えています。
つまり、普段からリラックスできないのがクセになってしまっているのです。もしかするとそれが原因で起こった痛みかもしれません。

◆ゆっくりご飯を食べる
上記のリラックスできない方にまずおススメしています。
〝ゆっくりご飯を食べる〟のが、自律神経と何か関係があるのか!?

じつは、大アリです!

ます1つは、リラックスする時間を作るということに関係します。誰しもがおいしいものを食べると幸せな気持ちになります。少なからず、おいしいのに嫌な気分になる方は少ないと思います。これによって体はリラックスに傾きます。
もう1つ目は〝噛む効果〟です。
噛むことは消化を促進し、内臓の負担を減らします。そして、噛むことで自律神経の副交感神経が刺激され、リラックス効果がさらに上がります。
ゆっくり食事を楽しみ、噛むだけでも体はリラックスに働いてくれます。

◆入浴、温泉に入る
普段が時間がなくシャワーで済ませてしまっているという方が多くみられます。
シャワーが絶対ダメというわけではありません。もちろん、お風呂に入るということは様々なリラックス効果があり、健康を助けてくれるものだということも証明されています。しかし、大事なことは上記の2つも共通するもので、〝自分のための時間〟をしっかりとって〝自分へ意識を向けているか〟ということが大切になってきます。
どんな効能があっても、それを実践しているアナタが自分に目を向けれていないと、どんな方法でも、効果は低いと私は考えます。

自分の体に意識を向け、リラックスできる方法をキッカケに体の状態を知ってあげてください。そんなアナタを当院は全力でサポートします。

 

当院の施術と【まとめ】

当院の施術
当院では問診・検査であなたの症状の根本原因を特定します。治療といっても、体に変化を起こすので、やみくもにおこなえば少なからず体に負荷がかかります。
ですので、特定された原因にアプローチし、最善の治療を行い体のトラブルを解決に導きます。

症状が出ていると、どうしても症状に意識がいってしまい本当の原因が分からなくなってしまいます。これもある意味自然なことだと思います。それに気づいてもらうためにあえて苦痛なことを体に引き起こしているのだから・・・体の内側は、どれだけ苦しくても話すことができません。だから症状を起こします。普段から体に意識を向けていれば、そこまで強く症状を出さなくても予防できるかもしれません。体から起きること全てに意味があります。その声に耳を傾けて本当の意味での健康な体をつくりましょう!

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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