眼精疲労と脳の関係性

長時間のスマホ操作やデスクワークによって

視力低下や眼の疲れを訴える人が増え

今では国民病と化している「眼精疲労」

 

みなさん「たかが眼精疲労…」なんて思っていませんか?

タイトルように眼だけの問題じゃないんです。

 

今回は眼精疲労の要因と脳の関係性についてお話しします。

 

  • 眼精疲労とは…
  • なぜ急増しているのか?
  • 脳との関係性
  • 脳が疲れる要因
  • 自律神経のバランスを整える方法
  • 最後に…

眼精疲労とは…

  • 目がかすむ
  • 目がゴロゴロする
  • 目が充血する
  • 目の奥が痛む
  • 瞼が痙攣する
  • 焦点が合わない

文字通り「眼の疲れ」です。

上記以外に頭痛や首コリ、肩こりを招くこともあります。

 

多くの場合、一過性のため

寝ることで休む時間を作ったり、温めるなどの

保養をすることで治ります。

 

なぜ急増しているのか?

眼精疲労が増えている要因として

時代の変化によるものがまず挙げられます。

・スマホの普及

・switchやPS4などテレビゲームの普及

・デスクワーク(在宅勤務も)の増加

 

ブルーライトなどの光の刺激によって

眼への刺激量が増えているのです。

 

これは仕事をしている大人だけに限りません。

2019年度の学校保健統計調査によると

視力1.0未満の小中高生が過去最多と

小さい時から眼を酷使しているのです。

脳との関係性

視覚は五感(視覚・嗅覚・聴覚・味覚、触覚)の中でも

一番発達しており情報の大半を担っています。

 

しかし眼で物をみるだけでは認識できません。

 

眼の奥の網膜にある視細胞が視覚情報を

脳神経の1つである視神経を通じて脳に送られます。

その過程で情報が整理され、後頭部にある

視覚野に送られることで見たものが認識されます。

 

眼は「脳の一部」と言われるほど脳と深い関係にあるのです。

つまり眼精疲労の要因は

”眼”の疲れ(視覚情報の投影の低下)だけでなく

”脳”の疲れ(視覚情報の伝達、認識の低下)もあるのです。

脳が疲れる要因

それはストレスです。

・肉体的ストレス

⇨長時間のデスクワーク、スマホ操作など

・精神的ストレス

⇨イライラや我慢、不安などの感情

※東洋医学で眼は「怒り(イライラ)」と関係があると言われてます。

 怒っている人のイラストなどみると

 眼が赤く充血していることありませんか?

 眼と精神的ストレス(特に怒り)が関係しているのです。

・環境的ストレス

⇨引っ越しや転勤、転学など身の回りの変化

 

こうしたストレスが身体にかかると

自律神経のバランスが崩れ

神経の伝達や脳の処理能力、血流の循環(眼動脈)の低下を招きます。

 

眼を休めることはもちろんですが

脳を休め、自律神経のバランスを整えることが大切なのです。

自律神経のバランスを整える方法

自律神経のバランスとは

仕事や運動など活動時やストレスを受けた時に高まる交感神経と

食事や睡眠など休息時に高まる副交感神経の2つのことを言います。

 

脳を休めるには休息時に働く

副交感神経を高める必要があります。

今回はそのバランスを整えるための方法をご紹介します。

生活習慣の見直し

・食事

⇨内臓に負担をかけすぎると副交感神経の働きが

落ちてしまいます。

内臓にも体内リズムがあるため

時間の変動が激しかったり、回数・量が異なっても

内臓疲労を起こす要因となります。

・睡眠

⇨脳・身体が休まる大切な時間です。

睡眠の時間が足りなかったり、リズムが崩れると

自律神経の乱れに繋がります。

 

ツボを使ったケア

ツボは自律神経と関係があるため

刺激することで副交感神経の働きを高めやすくします。

今回はツボの中でも

眼精疲労におすすめなツボを紹介します。

天柱(てんちゅう)

後頭部にあるツボで

髪の生え際のライン上で

背骨の両端にある筋肉の1番盛り上がったところ。

 

眼の周りのをほぐす、温めるのもいいですが

視覚野が後頭部にあるのでおすすめです。

 

押し方は手の親指で天柱にあて

垂直に圧をいれてあげると効果的です。

このとき、グリグリせず

気持ちの良い程度の強さの圧で刺激してあげましょう。

 

最後に…

眼精疲労は眼、脳どちらかが疲れることで起こります。

眼の保養だけでなく

脳を休めることにも重点を置き

普段の生活に役立てていただければ幸いです。

 

また当院では自律神経を専門としています。

色々試してもよくならない眼精疲労で

お困りでしたら是非一度ご相談ください。

しっかりサポートさせていただきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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自律神経失調症

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