腸内環境と自律神経の関係性

最近では、スーパーやコンビニで「腸内環境」を整える様々な食品が棚に並んでいます。

じつは、この「腸内環境」が自律神経にも大きく関わっているんです。

そもそも、自律神経とは交感神経と副交感神経から成り立っていて、

この二つの神経のバランスによって私たちは健康を維持しています。

交感神経は、体を動かす時・緊張している時・ストレスを感じている時に主に優位に働きます。

副交感神経は、体を休める時・寝ている時・リラックスしている時に主に働きます。

これを腸で置き換えれば、

交感神経優位時:食欲や腸の働きが抑えられている状態

副交感神経優位時:食欲が湧き、腸が活発に働いている状態

自律神経のバランスが乱れ、どちらかが過剰になると下痢や便秘を引き起こします。

また、第二の脳ともいわれ、腸は脳と直結しており、独自の神経ネットワークがあります。

緊張したり、ストレスを感じたときに急にお腹が痛くなった経験はありませんか?

それは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激をおくるから起こる現象なんです。

また、その逆もあり、腸の健康を損ねると脳に影響を出してしまうこともわかってきています。

【 知っててほしい!腸内細菌の重要性 】

腸の健康にとって大切なことは「腸内細菌」です。

ひとりの人の体内には1000種類以上、総数にして1000兆個以上いると言われています。

腸内細菌は、体に良い影響を与える「善玉菌」と体に悪い影響を与える「悪玉菌」に分けられますが、

体内で一番多いのは、「日和見菌」という菌で、どちらにも属しません。

日和見菌は善玉菌が増えれば善玉菌のように働き、

悪玉菌が増えれば悪玉菌のように働く菌です。

腸内細菌の状態の良し悪しは、多様性とバランスで決まります。

つまり、腸内細菌の種類が多ければ多いほど良い状態だといえます。

そしてバランスについては、

「善玉菌:日和見菌:悪玉菌が2~3:6~7:1」の

比率が健康的とされています。

悪玉菌は悪さをするからいらないんじゃないか?という意見もあるかと思いますが、

この悪玉菌がなくなってしまうと、

善玉菌の機能が低下してしまうことが分かっています。

善玉菌をきちんと働かせるためにも悪玉菌の存在は必要不可欠なのです。

【 腸内細菌を安定させる日本の食文化 】

日本は世界でも有数の食文化があります。それは「発酵食品」です。

発酵食品は昔から日本人の健康を支えてきました。

みそ・醤油・酢・みりん・ぬか漬け・納豆・麹など、様々な発酵食品が使われています。

発酵食品は微生物の働きで食品を発酵させる優れた食品加工技術なのです。

発酵食品の利点は、なんといっても腸内環境を整えること。

これによって腸内細菌が安定し、免疫力が高まり、

病気の予防へとつながります。その他にも、体内酵素の消費を助けてくれたり、

味をおいしく、なおかつ長期保存が利くようにしてくれたりと、利点だらけなんです!

もしかして、自律神経の乱れからの不調かな・・・?

そう感じる方は、まず今の食生活を見直すことです。

毎日の食事に一品だけ発酵食品をプラスするだけで、

その不調は回復してくるかもしれません。

そのくらい食は健康の土台なんです。

当院では、そんな食事の悩みもサポートしております。ぜひ、ご相談ください!

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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