こんにちは。ひろ接骨院　高槻院です。

風邪を引いた時、ウイルスや菌などの異物によって粘膜が刺激され、咳をしてウイルス・菌を追い出そうとします。次に痰の絡むような「ゲホッゲホ！」と咳をし、粘膜に引っかかったウイルス・菌と戦った白血球などの死骸を含んだ痰を咳によって吐き出そうとします。

しかしストレスを感じると風邪とは違う、空咳「ケホッケホッ！」「コホッコホッ！」とした風邪の時と比べると、少し浅く、軽く咳払いが続きます。

学生時代の友人がこのような咳をしていました。

彼は一年中咳をしており、私自身も学生ながら風邪による咳ではないなと感じていました。

「咳するなよ～」と冗談半分で口にしていましたが、今となってはストレス環境にさらされて咳をしていたのではないかと考えています。今ならもっと理解してあげられたのにと後悔しています。

このように思い返してみると、周りにもストレス性の咳をしている人は多いと思います。そのような時、何か相談に乗るだけでも救いになります。

実は私も緊張した時などにストレス性の咳をすることがあります。

身体にストレスが降り注いだ時、身体を守るため交感神経が優位になり、血管が収縮したり、呼吸が浅くなったりします。

交感神経優位な時は、吸気（息を吸う）が中心となり早く浅い呼吸になります。

副交感神経優位な時は、呼気（息を吐く）が中心となりゆっくり深い呼吸が可能になります。

ストレス性の咳は連続型のコホッコホッと浅い咳が出ます。

「よし！今から咳をするぞ！吸えるだけ息を吸って～！コホッコホッ！」とはなりませんよね。先に息を吸うときは痰を切る時やウイルス・菌を吐き出す時です。

ストレス性の咳は酸素量が少なくなった時に息を吸うために突発的に咳をします。息を吐きだしたら、吸うだけです。

しかし、深い呼吸ができたからといって、咳がなくなるわけではありません。

ストレスを感じている要因が解消されなければ、この咳は治りません。

この状態が長く続くと、身体を巡る酸素の量が低下し、血液中に二酸化炭素が蓄積して生じる呼吸性アシドーシスにもなりかねます。

身体は本来の状態に戻るために神経伝達物質やホルモンを分泌し、内臓を活発に働かせます。このような状態が長く続くと内臓疲労を引き起こし、自律神経が乱れやすくなります。

過度なストレスを感じると交感神経が高まります。筋肉は緊張を起こし、血管は収縮し、柔軟性のない呼吸をすることで浅い呼吸になります。

呼吸は様々なストレスによって影響を受けます。スポーツや肉体労働による肉体ストレス、怒り、不安、悲しみなどの精神ストレス、暑い・寒い・乾燥・湿気など環境ストレスなど状況によって無意識に呼吸は乱れます。

このようなストレスに対応できない人は、呼吸に関わる筋肉が緊張することも呼吸が浅くなる原因となります。

このような時の対処法

・ストレスを認識し、受け入れる

・お風呂や散歩をしてリラックスタイムを作る

・深呼吸をし、全身の力を抜く

・笑う

・爪を揉む

交感神経が高まっている時は、免疫力は下がっている状態です。

このような時にウイスル・細菌が喉の粘膜に付着したり、食材についた菌が無防備な粘膜や胃腸などの消化器官に侵入すると、咳や腹痛の原因になります。

午前のお仕事が終わり、お昼ご飯を胃に流し込み、すぐに仕事に戻る…なんて生活をしていると、胃で消化不良を起こし、胃痛、腹痛や便秘、下痢の元になります。

せっかくの食べ物の栄養素も消化吸収できずに身体はガタガタになってしまいます。

そのような時はこのような対処をしましょう！

・食べる前に落ち着く

・息を吐くことを意識し深呼吸を数回行う

・スマホやテレビを観ず、素材の味を楽しむ

・人と会話をしながら楽しい食事の時間を取る

・よく噛み、胃の働きを良くする。消化しやすいように細かく分解する。

・時間がないのであれば、消化しやすいようなお粥など流動食を準備する

・食べた後はできるだけゆっくり時間を取る

頭では理解できることも行動にしにくい世の中になっています。

少しずつの積み重ねが自律神経の乱れを解消していく一手になります。

自律神経の乱れを取り除き、自然治癒力を引き上げることで

これまで改善に至らなかったと症状が解消されていきます。

自律神経が原因かもとお悩みの方はその他の記事もお読み下さい。

きっとお役に立てるはずです(^_-)-☆

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