急増中!リーキーガット症候群と、その影響

現在の日本では、ここ数年で様々な体調不良やアレルギー疾患が増えてきています。

その中でも、症状の要因となって現代の日本人の体をむしばんでいるものがあります。

それが、、、「リーキーガット症候群」です。

リーキーガット症候群??
聞きなれない言葉かもしれませんが、ここ最近で医療の現場で様々な症状の要因になっていると報告されています。

リーキーガットという言葉は、
リーキー(Leaky)【漏れている】
ガット(Gut)【腸】
という意味で、正式な医学名称は、【腸管壁浸濡症候群】といいます。

腸は、食べたものの栄養を吸収する大事な器官であり、人体の免疫システムの70%を受け持ち、

非常に重要な働きをしています。リーキーガット症候群は、そんな腸が傷ついてしまう症状です。

腸の役割とは

腸の役割

■食べたものを分解して消化・吸収

■出た老廃物を除去する

■体を環境毒素や外来侵入者から守る

現在の日本の生活習慣では、ただでも有害物質が大量に体内に取り込まれています。

本来はブロックしてくれるはずの腸から、ウイルスや細菌、水銀などの重金属、農薬、添加物、腸内微生物

が産生する毒素が、血液中や体内の組織中に大量に流れ出してしまうと、当然ながら体に負担がかかってしまいます。

そのため、重篤な自己免疫疾患や化学物質過敏症などが引き起こされているというのです。

症状と病態

【一般的な症状】
免疫力低下
胸焼け
嘔吐、吐き気
腹痛、膨満感
消化不良
下痢、便秘
食欲低下
発熱
不眠症
記憶力低下
神経過敏、イライラ
不安感
攻撃的な発言、行動    など

【一般的な病態】
ニキビ
アレルギー疾患
関節炎
喘息
自閉症
多動症
じんましん
過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎
肝機能障害
膵機能不全
栄養失調      など

リーキーガット症候群は、それ自体が病気というわけではありませんが、様々な問題を引き起こしてしまう可能性があるので、無視できない症状です。

主な原因とは、、、

リーキーガット症候群の原因
リーキーガットの原因は、医学界でもまだハッキリと完全な一致に至っていないようです。

ただ、今わかっている引き起こされるメカニズムで以下のようなことが挙げられます。
①過度なストレス
ストレスは、体の免疫力を下げ、
自然治癒力に悪影響を及ぼします。

体の調子を整えるホルモンのバランスが崩れてしまい、

内臓の動きや代謝に影響を及ぼしてしまいます。

②精製された食品や添加物の摂取

精製された食品は消化器官の炎症を促進します。

さらに、現代の食品の多くが精製され、食品添加物が使用されているという現状です。

もはや、この影響をゼロにするのは不可能とも言われています。

③不十分な咀嚼

当院では、この「あまり噛んで食べていない」ということも現代ならではの問題だと考えています。

まず1つに、日本人の忙しさにあります。食べる時間ですらも削ってしまいがちで、

時間がなく慌てて食べることが増えています。その忙しさの波に乗り、ファーストフードも増え、

その上、ひと昔前よりも食べ物自体が柔らかいものが圧倒的に増えてきているのです。

これでは、ますます噛む習慣から離れていってしまいます。

 

知っておきたい対策

リーキーガット症候群の対策

1.腸を痛めつけている食事、要因を知る

腸の炎症物資となる可能性のある食品は、
・砂糖 ・穀物 ・炭水化物 ・大豆 ・アルコール ・カフェインなどがあります。

そのほかにも遺伝子組み換えによる作物、またそれを食べて飼育された肉なども避けた方がいい食品です。

 

2.腸に優しく、消化を助ける食事をする

リーキーガットは不十分な消化と吸収不良を引き起こします。

それが体の栄養欠乏につながります。そのため、その低下した要因を補う食事が重要となってきます。

a.骨ごと煮込んだスープ

具体的には、牛・豚・鶏など一般的ではありますが、

正しい飼育方法かは、こだわった方がいいと思います。

骨入りのスープには重要なアミノ酸が含まれ、抗炎症・抗菌作用があります

b.発酵食品

発酵食品には、増えれば悪さをする悪玉菌をやっつけ、腸の回復を促進させます。

ですので、日本古来からある納豆、味噌、漬物には胃腸のバランスを整える素晴らしい作用があります。

c.野菜を食べる

理想は、無農薬の野菜を選んでいただき、

調理法として蒸したり・茹でたりするのが消化に良くベストです。

残留農薬の影響を緩和するのであれば茹でるのが1番です。

特に、ブロッコリーやアスパラガスなどには炎症を鎮静化させてくれる

ビタミン、ミネラル、抗酸化物が豊富なので積極的に摂りましょう。

また、オクラなどのネバネバ食品には腸の粘膜を修復する作用があります。

3.腸内菌を育て、腸を修復する

腸内菌の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると腸内に毒素が溜まり、

リーキーガットのリスクが上がります。生の食品に入っている消化酵素は、適切な消化を助けます。

消化酵素は、細菌や毒素、粘膜層の傷ついた細胞を取り除く働きがあります。

これによって、肝臓と免疫システムを助けてくれます

いかがでしたか?

すぐ身近にある症状や病態は、リーキーガットが要因となることが多いですが、

その背景は、体に負担をかける様々な因子と体内で起こる負担のサインとして体に教えてくれています。

一見、リーキーガットは悪さをするとんでもないものだ!と

印象があるかもしれませんが、リーキーガットが引き起こされたということは、

確実に体に負荷がかかっていたということです。そこに気づき生活習慣を見直すこと、

辛い症状が引き起こされるのにも必ず理由があります。その意味を理解し、

起こってしまっている症状にばかり目を向けるのではなく、

本質的な健康を意識してみてください!!

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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