パニック障害と自律神経の関係性

パニック障害・・・

全国的にパニック障害で悩まれている方が近年、増加傾向にあるようです。

発作的に起きるパニック障害は仕事場、電車の中、人混み、学校など、

人によって症状の発症するタイミングもそれぞれです。

パニック障害という言葉は聞いたことのあるかもしれませんが、

実際の症状はどういったものでしょうか?

こんな症状ありませんか??

☑突然のめまいや動機、不安感に襲われる

☑立ちくらみが起き、意識が遠くなる感じがある

☑電車や狭い空間になると息が詰まる感じや異常に汗をかく

☑人混みにいくと気分が悪くなる

☑逃げ場がないような場所を避けて行動してしまう

☑人目が気になってしまい外出が減っている

☑マイナスのことばかり考えてしまい、しんどくなる

いかがでしょうか!思い当たる症状はありませんでしたか?

また、身近な方で悩んでいる方はいませんでしたか?

上記の事柄以外でも、

〝なんとなく不安になる〟〝気づくと緊張していて力が抜けていない〟など

症状の度合いは違えど、パニック障害は日常の中にふとあらわれるような症状なんです。

パニック障害の三大症状

パニック障害は、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの

身体症状とともに強い不安や恐怖感を伴います。

これが3大症状の1つ『パニック発作』です。

パニック発作は、約10分から長くて1時間くらいでおさまりますが、

そういった症状が、何回か繰り返されるうちに、

『また発作を起こしたらどうしよう・・・』という、

パニック発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれるようになります。

これが、3大症状2つ目の「予期不安」といわれます。

予期不安は、逃げ場のないような場所でのパニック発作や、

発作を他人や大勢の人に見られることの恥ずかしさといった不安や恐怖を生み、

大勢の人が集まる場所や、過去に発作を起こした場所を

避ける行動をとるようになります。

これが、3大症状の最後の3つ目「広場恐怖(外出恐怖)」といわれます。

この3つの症状は、悪循環となってパニック障害をさらに悪化させます。

パニック障害が悪化すると、

人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、

正常な社会生活が維持できなくなります。

さらに悪化すると、うつ病を併発することもあります。

パニック障害の原因とは・・・

パニック障害の主な原因として、当院では『環境的ストレス要因』が大きく関わっていると考えています。

環境的ストレス要因には、子どもの頃からの影響が大きく関わってきます。

例えば、家族の死、両親の離婚、虐待などのストレス・トラウマとして

脳に記憶されたものや、学校環境でのいじめ、過度な緊張や恥ずかしさ

給食で吐いてしまった、おしっこをもらした記憶など

生活環境でかかったストレスが大人になり、

様々なキッカケでパニック障害を起こすこともあります。

大人になってからは、さらなるストレス環境の中で生活してるといえます。

過度な労働、プレッシャーなどによる精神的な苦痛の毎日・・・

このような環境的ストレス要因が深刻化する現代では、

パニック障害が増え続けるのも理解できます。

では、ストレスがどのように体に負担をかけているのでしょうか??

パニック障害と脳のお話

パニック障害は脳の機能的障害、つまり脳内物質のバランスが悪くなっているんです。

それは、ストレスと関わりの深い扁桃体や大脳皮質、海馬、大脳辺縁系などに分布する

セロトニン神経系の神経伝達物質であるセロトニンが少なくなっている状態を言います。

 

人は、不安や恐怖などのストレスを感じると、まず脳の中央部の左右に位置する

「扁桃体」が反応し、『不安、恐怖に対応しろ!』という指令を脳の視床下部に伝えます。

視床下部は、自律神経やホルモンの分泌、情報伝達に関わっています。

そこから、副腎という臓器に指令がいき、

副腎からストレスホルモンが分泌され、

体は、血管が収縮し、心拍数が上がり、血圧が上昇する。

つまり、これがストレス反応による交感神経優位状態です。

この状態が過度に続いてしまうと、

体は疲弊してしまい症状を引き起こしやすくなります。

ストレスへの考え方が健康の第一歩に

ここ数年だけでも、ストレスによる体への影響は、ますます深刻化しています。

しかし、その中でも、様々な対処法や治療法が出てきているのも事実です。

実際に当院にも、長期にわたってパニック障害の症状に悩まされている患者さんも

多く来られています。その中での、アドバイスを少しご紹介します。

 

①何がストレスなのかを客観的に考える

人はストレスを感じ続けると何がストレスかもわからなくなります。

まさに「自分を見失う」「地に足がついていない」という状態です。

一度、深呼吸し、一息ついてあげてください。そして、自分を第三者の目線から

みてあげてください。何がストレスなのか明確になれば体もそこに対応しようとします。

 

②「~しなきゃいけない」という思考を変える

学校や会社での生活環境の中で、こんなことありませんか?

「~までに終わらせなければいけない」「自分がしなきゃいけない」など

義務的なことに追われていませんか?

特に就寝時に、いつも明日やらないといけないことが

頭から離れず、そのまま寝てしまっている方、

もしくは考えすぎて眠れなくなっている方、

どちらもご注意ください!まず一息つくことをお勧めします。

リラックスできていない状態が続くと交感神経が働き、体は疲弊してしまいます。

メリハリをつけることは、健康の第一歩です。

 

③食事の本質を見直す

食事は栄養摂取以上に重要なことがあります。

もちろん、体は食べたものでできている!これも間違いありません。

毎日、インスタント食品や冷凍食品ばかり食べているのであれば、

そこも改善させるポイントです。しかし、現代の日本人は忙しすぎる。

食事がただの栄養補給になっていませんか?

お腹が空いているから、ただただ食べる・・・

食事のメリットはそこだけではありません。

大事なことは、何を食べるかよりも〝誰と〟〝どこで〟食べるかも大切なんです。

大前提、『食事は楽しむもの』です。

ストレスを発散させるために、食べることも一つの手段としては良いと思います。

ただ、体ときちんと相談しましょう。それよりも食の本質、食卓をかこみ、談笑しながら

味わうことも忘れずにしてあげてください。

 

まとめ

パニック障害をはじめ、様々な症状の要因となるストレス。

そのストレスに対する考え方を少しずつでいいので変えていく、

そして、今の生活を見直し、体の事をもう少し考えて行動してあげるだけで、

当院へ来られている患者さんは改善しています。

当院の整体は、あくまでも症状が良くなるキッカケに過ぎません。

改善するヒントは必ずあなたの体が教えてくれます!

もし、あなたが今の生活に不安を感じたり、お悩みであれば、

きっと、お力になれると思います!ぜひ、私たちにご相談ください!!

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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